中学2年でビートルズに出会った私は、高校生の先輩にレコードを借りて聴いていた。
時に1968年、当時はアルバムよりシングルがメインで、ビートルズの過去のシングル盤を手あたり次第に聴いていた。
その先輩が持っていた日本盤のアルバムは、今みたいなコンセプト・アルバムではなく、シングル曲やカバー曲の寄せ集めのコンピレーション・アルバムだったので、お目当ての曲以外は、恐れ多いけど、はっきり言って邪魔だった。
真剣にアルバムを聴くようになったのは、翌年の『アビイ・ロード』を初めて自分で買ってからだ。
ほかのアルバムは自分で買う余裕はなく、『サージェント・ペパーズ』や『ホワイトアルバム』は、先輩の友達に借りて聴いていた。
当時のビートルズのリアルタイム・ナンバーは『ヘイ・ジュード』だった。
言わずもがな、一世を風靡した名曲だ。
その頃には新曲を出せば、ヒットチャートの1位は確実のスーパーバンドになっていた。
過去のビートルズナンバーをランダムに聴いていた私は、ある時、思いついて、シングル盤をリリース順に聴いてみた。
年間リリース数が一番多かったのが1963年の4曲だ。
1962年のメジャーデビュー曲『ラヴ・ミー・ドゥ』の英国チャートの最高順位は17位だ。
まだアマチュア色というか、ブルース色が濃く、ビートルズの思い入れほどにはヒットせず、彼ら自身も納得いかなかったはずだ。
それが翌年の『プリーズ・プリーズ・ミー』では払拭され、アップテンポのご機嫌でキャッチーなポップロックになった。
そこで私なりに疑問に思ったのが、『ラヴ・ミー・ドゥ』を超えるような曲を、緻密な計画、計算のもとに作ろうとしてできたのか、もっとお気楽に、自分たちもファンも楽しめる曲作りをしようとしてできたのか、どっちだったんだろう、という点だ。
続く『フロム・ミー・トゥ・ユー』、『シー・ラヴズ・ユー』は、それぞれ前作の上をいく出来栄えで、満を持した『抱きしめたい』で人気の沸点に到達した。
アマチュア時代からの集大成ともいうべき『ラヴ・ミー・ドゥ』の路線を修正し、『プリーズ・プリーズ・ミー』で時代のニーズをつかみ、その後はファンの期待を超えた曲を連発したのだ。
1963年にリリースした四連発こそ、ビートルズ人気を決定づけた記念碑的な曲、その中でも『プリーズ・プリーズ・ミー』こそビートルズの原点だと、当時の私は確信したし、今でもそう思っている。
もちろん、その後の曲もそれぞれ完成の域を維持し続けているが、それら後々の名曲も、臨場感に溢れ、ライブ感を彷彿とさせるあの4曲があってこそだろう。
時に1968年、当時はアルバムよりシングルがメインで、ビートルズの過去のシングル盤を手あたり次第に聴いていた。
その先輩が持っていた日本盤のアルバムは、今みたいなコンセプト・アルバムではなく、シングル曲やカバー曲の寄せ集めのコンピレーション・アルバムだったので、お目当ての曲以外は、恐れ多いけど、はっきり言って邪魔だった。
真剣にアルバムを聴くようになったのは、翌年の『アビイ・ロード』を初めて自分で買ってからだ。
ほかのアルバムは自分で買う余裕はなく、『サージェント・ペパーズ』や『ホワイトアルバム』は、先輩の友達に借りて聴いていた。
当時のビートルズのリアルタイム・ナンバーは『ヘイ・ジュード』だった。
言わずもがな、一世を風靡した名曲だ。
その頃には新曲を出せば、ヒットチャートの1位は確実のスーパーバンドになっていた。
過去のビートルズナンバーをランダムに聴いていた私は、ある時、思いついて、シングル盤をリリース順に聴いてみた。
年間リリース数が一番多かったのが1963年の4曲だ。
1962年のメジャーデビュー曲『ラヴ・ミー・ドゥ』の英国チャートの最高順位は17位だ。
まだアマチュア色というか、ブルース色が濃く、ビートルズの思い入れほどにはヒットせず、彼ら自身も納得いかなかったはずだ。
それが翌年の『プリーズ・プリーズ・ミー』では払拭され、アップテンポのご機嫌でキャッチーなポップロックになった。
そこで私なりに疑問に思ったのが、『ラヴ・ミー・ドゥ』を超えるような曲を、緻密な計画、計算のもとに作ろうとしてできたのか、もっとお気楽に、自分たちもファンも楽しめる曲作りをしようとしてできたのか、どっちだったんだろう、という点だ。
続く『フロム・ミー・トゥ・ユー』、『シー・ラヴズ・ユー』は、それぞれ前作の上をいく出来栄えで、満を持した『抱きしめたい』で人気の沸点に到達した。
アマチュア時代からの集大成ともいうべき『ラヴ・ミー・ドゥ』の路線を修正し、『プリーズ・プリーズ・ミー』で時代のニーズをつかみ、その後はファンの期待を超えた曲を連発したのだ。
1963年にリリースした四連発こそ、ビートルズ人気を決定づけた記念碑的な曲、その中でも『プリーズ・プリーズ・ミー』こそビートルズの原点だと、当時の私は確信したし、今でもそう思っている。
もちろん、その後の曲もそれぞれ完成の域を維持し続けているが、それら後々の名曲も、臨場感に溢れ、ライブ感を彷彿とさせるあの4曲があってこそだろう。
ビートルズのジョージ、ストーンズのキース。どちらもヘタウマギタリストだ。キースに至っては、歳をとってその素人顔負けのヘタさに、磨きがかかってきた気もする。でも、そのサウンドには、他のギタリストには出せない独特な味わいがあるんだよね。 そんな味わいの小説を、Amazon Kindle Storeに30数冊アップしています。★★ 拙著電子書籍ラインナップ・ここから、またはプロフィールのQRコードから買えます。
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