想像できる、あるいは期待できる未来がないからに他ならない。
いつの頃から、頻繁に過去を振り返るようになったのだろう。
最初に、系統立てて過去を振り返ったのは、たぶん1975年発行の雑誌『宝島』が、「ぼくたちの世代」という1960年代前半を振り返る特集を組み、それを読んだ時だ。
1960年代前半のテレビ番組や映画、漫画を筆頭に、当時の流行や風俗などが誌面を飾り、ほんの12、3年前なのに、結構ノスタルジックな気分になったものだ。
今、その本を読み返しても、当時感じた懐かしさは変わらない。
60代後半の自分が、10歳前後に経験したことに対して、20代前半の自分と全く同じ懐かしさを感じるのだ。
懐かしさは、記憶の中に定着したまま、時と共に変化しないのだ。
20代の時に感じた、10年前に対する懐かしさと、今現在感じる、60年前に対する懐かしさは寸分の違いもない。
これは新しい発見かもしれない。
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