ホリスティックライフ in 世田谷

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キーワードは、ホリスティックライフ。

『いろは呼吸書法』

2010-12-28 15:04:22 | 最近読んだ本
山本光輝『いろは呼吸書法』(平凡社)

すごい本です。

「いろはにほへと~」と48文字を
声を出しながら書くという、呼吸法&書法を紹介するもので、
やり方そのものはシンプルなのですが、
本質的なお話が随所にちりばめられています。

合気道7段でもあるので、著者が感じた
合気道と書との深いかかわりも紹介しています。

合気道でもいう「気」が書にもあらわれている。
書でいう「気」は、ある種の生命エネルギーであり、
「気」が腕から筆に伝わり、穂先を通って墨に吸着し、
そこに描かれた線が「気」を発する。

「いろはにほへと~」をただ繰り返し書き続けている著者。
作品から光が出ている、作品の気が感じられる、
作品を部屋に飾ったら物事がうまく運ぶようになった、
そんな反応がいくつも寄せられたそうです。

また、いろは呼吸書法を教えている中で、
体調がよくなった、手足が温かくなった、
という報告も数多く聞かれるようです。
左半身が麻痺していて、ガンもわずらっている
86歳の方が、ただ一所懸命に書き続けたところ、
体調が非常によくなったという話もあるそうです。

いろは呼吸書法は、決して字を上手に書こうとするものではなく、
声を出し、息を長く吐きながら書くことが大切とされています。
それによって、ある種の瞑想状態になり、
アルファ波(坐禅や瞑想をしているときに出るとされる脳波)が
出るということが実証されています。

修行の本来の意味は、自分の中に眠っている「仏性」や
神の「本性」を汚れた欲望の中から磨き出すことにある。
修行によって自分の心の内面の垢が少しずつはぎ取られていれば。

武道も書道も他の芸道も、修行する場が道場や教室の中に限られることなく、
日常生活すべての中に精進の場があり、自らを磨く対象がある。

そうそう!と思えることが随所に出てきて、
これは単なる書法と呼吸法の本ではないと感じました。

坐禅でも同じことを言います。
坐禅をしているときだけが坐禅ではなく、
生活すべてが坐禅。坐禅が生活にいかに活かされているか。
坐禅的な日常生活ができているか。
そうでなければ、坐禅をする意味もない(わたし自身の極言ですが)。

う~ん、ここでは紹介しきれません。
ぜひご一読を。

来年早々には、山本先生によるこの「いろは呼吸書法」の講座を
ぜひ受けたいと思っています。
ここでいつもの「宣言!」ですね。

(山本先生のプロフィール・略歴はこちら
 いろは呼吸書法の簡単な紹介はこちらへ。)

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2 コメント

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Unknown (セタトモ三茶)
2010-12-29 14:45:16
今年を締めくくる、興味深い本の紹介をありがとう!さすが、必要な情報の入るアンテナの感度が抜群だね。
早速、山本先生のHPでのいろは呼吸書法の紹介を読んでみると、今年1年、私自身もより常に感じるようになった共感すべきことが記されてありました。
本もまず読んでみようと思います。
今年も1年、おかげさまで、身も心も健やかに、楽しく、生き生きとお付き合いすることができました。ありがとう!今年叶わなかったこと(山梨の寺とか、白樺湖とか、宍戸農園とかetc)を、ぜひ来年トライしたいと思います。来年もどうぞよろしくね。
返信する
ぜひ読んでみて! (某子)
2010-12-29 22:36:10
そうそう、最近は必要なときに必要な情報が
ちゃんと向こうからやって来ることになっているみたい。
素晴らしい1年だった今年を締めくくるのに、
もぉ~ぴったりのスゴイ本に出合いました。
ぜひぜひ読んでみてね(もちろん、図書館にあり)。

こちらこそ、素敵な時間を共有できてハッピーでした。
感謝の気持ちでいっぱいです。
お寺と白樺湖行きは、来年の目標としましょう!
返信する

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