ビル・パーキンス『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』(ダイヤモンド社)
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図書館で予約を入れて1年近く待って、やっと回ってきました。
猛暑の中、カフェや図書館でまったりして読書がススムくんの今日この頃。
大体の内容が分かっていたこともあり、あっという間に読了です。
「まえがき」で、アリとキリギリスの話が出てきます。
アリは冬の食料を蓄えるために働き、キリギリスは遊んでいた、というお話。
遊んでいては困りますよ、との教訓のはずですが、
著者は、それなら、アリはいつ楽しむことができるのか、と投げかけます。
ただ人生を生きるのではなく、十分に生きる。
老後の心配ばかりして、ひたすら貯金をする、
楽しいことは先延ばしにして。
その時々でお金を使って、その時にしかできない経験をすることをせず、
お金を貯め込んでしまう。
結局、いつそのお金を使うのか。
お金をたくさん手に入れた時には、もうそれを十分に使って楽しむ余力はない。
若い時に使っておいたほうが貴重な経験ができたはずなのに。
といったようなお話です。
若い時には、借金をしてでも、かけがえのない経験をするといい。
その時にしか味わえないことがある。
若くて年収がそれほど高くない時に貯金する必要もない。
といった見方は新鮮です。
あくまで、やがて年収が上がっていくことが前提です。
重要なことは思い出づくり。
もう体も動かなくなった時、いくらお金があっても
どこへも行けないし、お金を使うこともない、
そんな時に心を喜ばせてくれるのは、過去の思い出。
0円で死ぬのが理想、とはしていますが、
あくまでも、子どもや孫がいる人はお金を残した上でのこと。
そのあたり(本の後半)は、著者が大成功したアメリカ人の典型で、
一般庶民の日本人とはかけ離れた感覚です。
全然参考になりません。
45~60歳で資産を取り崩すのがいいと言っているのも、
普通の日本人には全く当てはまりません。
まだ住宅ローンや子どもの教育費がかかって、
そもそも資産ができていない世代です。
日本では老後のための2000万円問題が大きな話題になっていて、
とにかく貯金しなければ、とにかく資産を増やさなければ、
そんな流れになっていて、
貯め込んでいないで使ってしまおうという雰囲気はありません。
そんな中、この本が登場し、注目されました。
第1刷が発行されたのは2020年9月29日、
手元に回ってきたのは2023年10月13日発行の第17刷です。
下り坂を下るばかりの出版業界で第17刷とは、反響の大きさが分かります。
折りしも、お金を使っていいモードに既に入っている私としては、
実は、本の前半部分は、ああ!もう実行している、もうその考えになっている!
と、確認作業をしたようなものです。
とにかく楽しく生きる、楽しいことをやる、
そのうち、いつか、ということはナシにして、先延ばしにしない、
今、やりたいことをやる、そのためにお金は使っていい。
その状況になっているから、思わず、
北海道帯広~奈良~沖縄国頭村と、3週続けて
行きまくってしまっているんですよねーーー。
楽しすぎます!
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図書館で予約を入れて1年近く待って、やっと回ってきました。
猛暑の中、カフェや図書館でまったりして読書がススムくんの今日この頃。
大体の内容が分かっていたこともあり、あっという間に読了です。
「まえがき」で、アリとキリギリスの話が出てきます。
アリは冬の食料を蓄えるために働き、キリギリスは遊んでいた、というお話。
遊んでいては困りますよ、との教訓のはずですが、
著者は、それなら、アリはいつ楽しむことができるのか、と投げかけます。
ただ人生を生きるのではなく、十分に生きる。
老後の心配ばかりして、ひたすら貯金をする、
楽しいことは先延ばしにして。
その時々でお金を使って、その時にしかできない経験をすることをせず、
お金を貯め込んでしまう。
結局、いつそのお金を使うのか。
お金をたくさん手に入れた時には、もうそれを十分に使って楽しむ余力はない。
若い時に使っておいたほうが貴重な経験ができたはずなのに。
といったようなお話です。
若い時には、借金をしてでも、かけがえのない経験をするといい。
その時にしか味わえないことがある。
若くて年収がそれほど高くない時に貯金する必要もない。
といった見方は新鮮です。
あくまで、やがて年収が上がっていくことが前提です。
重要なことは思い出づくり。
もう体も動かなくなった時、いくらお金があっても
どこへも行けないし、お金を使うこともない、
そんな時に心を喜ばせてくれるのは、過去の思い出。
0円で死ぬのが理想、とはしていますが、
あくまでも、子どもや孫がいる人はお金を残した上でのこと。
そのあたり(本の後半)は、著者が大成功したアメリカ人の典型で、
一般庶民の日本人とはかけ離れた感覚です。
全然参考になりません。
45~60歳で資産を取り崩すのがいいと言っているのも、
普通の日本人には全く当てはまりません。
まだ住宅ローンや子どもの教育費がかかって、
そもそも資産ができていない世代です。
日本では老後のための2000万円問題が大きな話題になっていて、
とにかく貯金しなければ、とにかく資産を増やさなければ、
そんな流れになっていて、
貯め込んでいないで使ってしまおうという雰囲気はありません。
そんな中、この本が登場し、注目されました。
第1刷が発行されたのは2020年9月29日、
手元に回ってきたのは2023年10月13日発行の第17刷です。
下り坂を下るばかりの出版業界で第17刷とは、反響の大きさが分かります。
折りしも、お金を使っていいモードに既に入っている私としては、
実は、本の前半部分は、ああ!もう実行している、もうその考えになっている!
と、確認作業をしたようなものです。
とにかく楽しく生きる、楽しいことをやる、
そのうち、いつか、ということはナシにして、先延ばしにしない、
今、やりたいことをやる、そのためにお金は使っていい。
その状況になっているから、思わず、
北海道帯広~奈良~沖縄国頭村と、3週続けて
行きまくってしまっているんですよねーーー。
楽しすぎます!