執着があれば、それに惑わされて、
ものの姿をよく見ることができない。
執着を離れると、ものの姿をよく見ることができる。
だから、執着を離れた心に、ものはかえって生きてくる。
悲しみがあれば喜びがあり、喜びがあれば悲しみがある。
悲しみも喜びも超え、善も悪も超え、はじめてとらわれがなくなる。
まだこない未来にあこがれて、とりこし苦労をしたり、
過ぎ去った日の影を追って悔いていれば、
刈り取られた葦のように痩せしぼむ。
過去は追ってはならない。未来は待ってはならない。
ただ現在の一瞬だけを、強く生きねばならない。
今日すべきことを明日に延ばさず、確かにしていくことこそ、
よい一日を生きる道である。
財団法人 仏教伝道協会なるものがありまして、
日本のホテルによく置いてある『和英対照仏教聖典』など発行しています。
それを抜粋して、一日一話として三十一話をまとめたものがあり、
その中の第三十話がこれ。
ものの姿をよく見ることができない。
執着を離れると、ものの姿をよく見ることができる。
だから、執着を離れた心に、ものはかえって生きてくる。
悲しみがあれば喜びがあり、喜びがあれば悲しみがある。
悲しみも喜びも超え、善も悪も超え、はじめてとらわれがなくなる。
まだこない未来にあこがれて、とりこし苦労をしたり、
過ぎ去った日の影を追って悔いていれば、
刈り取られた葦のように痩せしぼむ。
過去は追ってはならない。未来は待ってはならない。
ただ現在の一瞬だけを、強く生きねばならない。
今日すべきことを明日に延ばさず、確かにしていくことこそ、
よい一日を生きる道である。
財団法人 仏教伝道協会なるものがありまして、
日本のホテルによく置いてある『和英対照仏教聖典』など発行しています。
それを抜粋して、一日一話として三十一話をまとめたものがあり、
その中の第三十話がこれ。