齋藤真嗣『体温を上げると健康になる 実践編』(サンマーク出版)
70万部を超すベストセラーとなった前著
『体温を上げると健康になる』の「実践編」。
最近、筋肉量の低下、エアコンの普及による体温調節機能の低下、
ストレス(に体が耐えられなくなる)などにより
低体温の人が増えている。
低体温になると免疫力が下がり、病気にかかりやすくなる。
ということで、免疫力を高める運動、食事、睡眠のコツを
具体的に提示しているのがこの「実践編」。
最近こういった分野でよく耳にするようになった
「フリーラジカル(活性酸素)」を発生させるものとして、
電磁波を取り上げていて、携帯電話の危険性にも言及しています。
また、地下鉄の中ではさらに危険で、
コンクリートで覆われた地下空間は、電磁波が反響するそうです。
大げさにたとえれば、電子レンジの中にいるようなものだ、
とまで言っています。
飛行機も電磁波の影響を受けます。加えて、飛行機の場合は自然被爆もあり、
著者が実際に調べた結果、東京-ニューヨーク往復で
胸部レントゲン1回の被爆量とほぼ同じだったそうです。
飛行機に乗るのがお仕事の人はかなりヤバイですね。
電磁波に関しては、「もっと言ってよ!」です。
欧米、とくにヨーロッパに比べ、日本では電磁波に対する意識が
あまりにも低すぎて、前から危惧しているので。
「目に見えない」「すぐに答えが出ない」「すぐに問題とならない」
そういったことには日本人は目をつぶる習性がありますからね。
著者によると、だれにでも毎日5000ものガン細胞ができていて、
でも、健康な人はそれを除去する免疫機能があるそうです。
また、1つのガン細胞が腫瘍になるには、10~15年といった
長い期間がかかります。
ということは、問題が発覚したときにはもう遅い!?
話が少しそれました……。
食事に関しては、
ブロッコリー、ピーマン、パプリカ、トマト、カボチャなど、
カラフルな野菜を食べることを勧めています。
きのこ類、納豆やオクラなどのねばねば系、ネギも
免疫力を高めるとしています。
が、一つ気になるのは、そういった食物の「旬」には
一切言及していないこと。
ナスやキュウリといった夏の野菜を寒い冬に食べると、
当然ながら体を冷やすことになるから、
体温は下がるはず、でも、その部分が書いていないのです。
わたしの中では当然のことですが、日本のいまの世間一般では
ほとんどの人がそんなことはおかまいなし。
ベストセラーになっている著者の本は
それだけ影響力があるということなので、
そういった部分もきちんと書いていただけると、
なお素晴らしい本になるのですが。
とはいえ、具体的で分かりやすく、いい本です。
日本の人たち全体が健康に対してもっともっと意識を高め、
健康に暮らしていけば、医療費激増の問題などで
困ることがなくなるはず、ですよね。
70万部を超すベストセラーとなった前著
『体温を上げると健康になる』の「実践編」。
最近、筋肉量の低下、エアコンの普及による体温調節機能の低下、
ストレス(に体が耐えられなくなる)などにより
低体温の人が増えている。
低体温になると免疫力が下がり、病気にかかりやすくなる。
ということで、免疫力を高める運動、食事、睡眠のコツを
具体的に提示しているのがこの「実践編」。
最近こういった分野でよく耳にするようになった
「フリーラジカル(活性酸素)」を発生させるものとして、
電磁波を取り上げていて、携帯電話の危険性にも言及しています。
また、地下鉄の中ではさらに危険で、
コンクリートで覆われた地下空間は、電磁波が反響するそうです。
大げさにたとえれば、電子レンジの中にいるようなものだ、
とまで言っています。
飛行機も電磁波の影響を受けます。加えて、飛行機の場合は自然被爆もあり、
著者が実際に調べた結果、東京-ニューヨーク往復で
胸部レントゲン1回の被爆量とほぼ同じだったそうです。
飛行機に乗るのがお仕事の人はかなりヤバイですね。
電磁波に関しては、「もっと言ってよ!」です。
欧米、とくにヨーロッパに比べ、日本では電磁波に対する意識が
あまりにも低すぎて、前から危惧しているので。
「目に見えない」「すぐに答えが出ない」「すぐに問題とならない」
そういったことには日本人は目をつぶる習性がありますからね。
著者によると、だれにでも毎日5000ものガン細胞ができていて、
でも、健康な人はそれを除去する免疫機能があるそうです。
また、1つのガン細胞が腫瘍になるには、10~15年といった
長い期間がかかります。
ということは、問題が発覚したときにはもう遅い!?
話が少しそれました……。
食事に関しては、
ブロッコリー、ピーマン、パプリカ、トマト、カボチャなど、
カラフルな野菜を食べることを勧めています。
きのこ類、納豆やオクラなどのねばねば系、ネギも
免疫力を高めるとしています。
が、一つ気になるのは、そういった食物の「旬」には
一切言及していないこと。
ナスやキュウリといった夏の野菜を寒い冬に食べると、
当然ながら体を冷やすことになるから、
体温は下がるはず、でも、その部分が書いていないのです。
わたしの中では当然のことですが、日本のいまの世間一般では
ほとんどの人がそんなことはおかまいなし。
ベストセラーになっている著者の本は
それだけ影響力があるということなので、
そういった部分もきちんと書いていただけると、
なお素晴らしい本になるのですが。
とはいえ、具体的で分かりやすく、いい本です。
日本の人たち全体が健康に対してもっともっと意識を高め、
健康に暮らしていけば、医療費激増の問題などで
困ることがなくなるはず、ですよね。