虹色仮面 通信

神出鬼没なオッサンが毎日感じたことを取り留めなく書き連ねます

仕組み

2011-08-28 15:35:46 | スポーツ
梨田監督が退任へ、後任に栗山氏最有力…日本ハム(スポーツ報知)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110827-00000120-sph-base

上記の記事に対する、個人的な見解です。

この球団=北海道日本ハムは、ビジネスとしての割り切りはできている。
費用対効果はかなり高く、ローコスト経営の見本として評価されてきている。
2006~2007年のリーグ連覇以来、Aクラスでいることが普通になったため、選手の年俸は年々高騰傾向。球団としては痛し痒し。
今季は不動のエース(#11)をMLBの有力チームに高く売るのだろうし、そこで得られた資金の一部を戦力補強に費やしても、多額のお釣りが出る。

また基本的にこの球団は、球団強化部がコマ=選手を揃えて、現場はただそのコマを使って戦うのみ。
監督に人事権はなく、単純に現場での采配しか権限はない(に等しい)。
だから、球団OBも多くの監督経験者もあまりやりたがらない(=自分色にできない)し、球団も極力少ない予算で済ませて、数年に1回優勝すればいいと割り切っている節もあって、あまり結果を残されて長期政権になると何かと都合がよくないようだ。

その点では、日本プロ野球では、出色ともいえる合理的でドライな球団経営だ。
効率のよさはとても素晴らしく、他球団の見本になりつつある。

候補に挙がった栗山氏は、監督はもちろんコーチなどの経験もないから、かなり安く起用できるだろうし、結果が思わしくなければ早期交替もあるだろう。
サッカーの監督人事などを知っている方ならば、違和感なく普通に感じられるはずです。

長年本拠地にしていた東京から札幌へ移転後は、誰が監督をしても、それなりに戦える仕組みを作り上げてきた。
だから、結果と人事がリンクしないことが生じても、この球団に関しては大きな問題にならないだろう。
また、これが問題になるようでは「何のための仕組みだったのか?」ということにもなりかねない。
ある意味、ファイターズの新たな局面に突入するプロローグだと認識して、この記事を(冷静に)見ました。

さて、誰が来季の采配を取っているのでしょうか?
いろんな候補者が出てきそうだなぁ。