虹色仮面 通信

神出鬼没なオッサンが毎日感じたことを取り留めなく書き連ねます

時代遅れの迷信

2010-07-09 08:22:44 | スポーツ
今日は、ある本について、ご紹介します。
タイトルは「日本のスポーツはあぶない」(小学館、税込735円)

「練習中に水を飲むと疲れやすくなるから飲んではいけない」「足腰を鍛えるためにウサギ跳びでグラウンドを3周しろ」という指導を受けた経験はありませんか?
また「突き指はひっぱって治せ」「鼻血が出たら上を向いて首の後ろを叩け」「傷口は乾かしてバンソウコウを貼れ」といった応急手当を信じていませんか?
これらはすべて時代遅れの迷信で、このような「迷信」が、あなたや子どもたちの命を奪うことになりかねないと、著者は唱えています。

目次を紹介すると…
第1章 まちがいだらけのスポーツ現場
第2章 日本のスポーツに足りないもの
第3章 ノドが渇いてからでは手遅れです
第4章 脳しんとうは申告してください
第5章 選手に呼吸がありません!
第6章 傷口にバンソウコウは貼るな!
第7章 危険なのはスポーツですか?
巻末に、23年間プロ野球選手として活躍した桑田真澄さんと著者(佐保豊さん)の対談が記されています。

今振りかって見ると、以前はかなり無茶なトレーニングが普通に行われ、現代のトレーニング理論では、考えられない非常識・非科学的なことも普通に行われてきたのです。
当時は、理論より精神論が強調されていました。
その弊害として、スポーツによる身体障害を抱えている人が、相当数いると言われています。

日本におけるスポーツの在り方や、精神論に支えられた前時代的なトレーニングに一石を投じた一冊といえるでしょう。

是非、夏休み時期にお読みください!

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