昨日は半日、ランドマークでした。
ロイヤルパークホテル70階、シリウスでビュッフェランチを。
お天気も良く眺めも最高でした。
バラエティなポーション盛りでアペタイザーが華やか。
女性ターゲットの心をしっかりとつかんでいます。
中央の赤いスープカップには
プロフィットロール(シュークリーム)のシューみたいなのがピックにさしてあるの。
子供の頃、風船のひもを手に巻いてもらった時の幸せ感、覚えていますか?
女性は年齢に関係なくこんなスタイリングにふと。
「可愛い」と。
ピンク色のグラスにはレッドカラントが浮かんで、
口にすればほのかなとろみのあるビネガー風味でヘルシー感。
白い野菜類が優しい薄桃色にマリネされてシャキシャキ。
手をしっかり加えてあるのに新鮮を感じるから不思議。
お皿に盛りつけると、すっかり春です。
スウィーツやフルーツは原価が高い悩みどころ。
さすがにホテルは違います。
生クリームをしっかり感じる仕上がりに脱帽です。
店内に案内して戴く時、
このスウィーツが一番最初に目に飛び込んでくるとすごく幸せなのです。
女性ターゲットのゾーニングプランには大切なポイントです。
華やかなアペタイザー類を囲むように
明るい日差しが入る場所で楕円を描く動線です。
フロアー担当者がご案内する人数をうまくコントロールしなければ
この場所でたちまち人だかり、混乱が生じてしまうのも
ビュッフェスタイルの難しいところです。
メニューが豊富で全種類食べきれなかった?
実はこの「食べきれない」はビュッフェの戦略だと感じています。
やり残したことがあると、その地点が気になったり戻りたくなるのが「人」なのです。
次にまた続きを食べに来て頂く「キー」を顧客に持って帰って戴く。
閉店前に、わずかに残るメニューを残り物と感じさせない工夫も必要です。
その他、ユーテンシルの在り方などを含め、
顧客の潜在レベルまでのマーケティングと戦略を繊細に取り入れる。
ビュッフェスタイルの戦略は実に奥深くユニークなのです。
ホテルのビュッフェと一般のレストランビュッフェでは客単価が違うから使える食材も違う。
これは誰もが承知していることであり、
比較の土俵と思ったこともないです。
ターゲットの心をつかんだデザイン、スタイリングなど
人に夢を与えるプランニングに
客単価は関係ないのです。