サンシルは真実を知ります。
チョルスは恋人だったのではなく、宿敵だったのです。
怒ったサンシルに、チョルスは家を追い出されます。
トックの母ケジュに、チョルスとの間に起きたできごとを説明され、サンシルの怒りは静まります。
しかも、いままで誰もサンシルを捜していなかったことを知ります。
ビリーはまた結婚写真をカンジャに取られ、追いかけっこをします。
「おじさんとサンシルねえさんは結婚した!」とカンジャは叫びますが、村の誰も相手にしません。
警察に行って、チョルス以外の誰も、サンシルのことを聞きに来た人がいないことを知り、サンシルは一人、バス待合室に座り込みます。
サンシルを探しにきたチョルスは、バス待合室のサンシルを見つけます。
「私を捜しに来たの?誰も捜さないのに」
「見かけたら、ほっとけないだろ」
「私は捨てられたのね。私の家族は私を捜していない」
「家族が捜さないわけないじゃないか。何か事情があるのさ」
「もう、誰にも頼れない」
「俺がいるじゃないか」
「あんたは恋人じゃない」
「俺に復讐すると思えばいい。俺はお前をだまして、むりやり働かせたんだから。行こう」
チョルスはサンシルに手を差し出します。
そっぽを向いて、チョルスの手を握るサンシル。
「本当にわるかった」
「世話になるから、とりあえず許すわ」
「ありがとう」
チョルスとサンシルの新しい関係が始まります。
この手を握るということが、サンシルには重要な意味を持つのです。
サンシルにとって手を握ることは家族になることを意味するのです。
ここでつまらないドラマだと、意地を張って手を握らないヒロインが出てきますけど、このドラマではそんなくだらない展開はしません。
そこが、サンシルのかしこく、かわいいところです。
チョルスは、落ち込んだサンシルをほめて、気分を盛り上げます。
チョルスっていいやつだなーって思います。
二人で居酒屋に行ってマッコリを飲みます。
「私は、あんたの恋人じゃないし、許したから宿敵でもない。じゃ、私って何なの?」
「軍隊の同期と思え!それにしても、打ち明けてすっきりした。お前がドキドキするなんて言うから。正直、お前に好かれて負担だった」
「チャン・チョルス、もう好きじゃないわ!」
そうはいっても、サンシルは、チョルスとユギョンが接近するのを邪魔しようとします。
ユギョンはチョルスに結婚しないことを告白し、やり直したいと言います。
ユギョンと会うことを止めようと、走ってチョルスの事務所に行ったサンシルは、約束があるというチョルスを車で送ります。
約束の場所に着いて、サンシルは家に帰ろうとします。
「チャン・チョルス、じゃあね」
「ナ・サンシル、俺に話があるんだろ?ユギョンのところに行くなって。行かない。お前がいやなら、しない!」