ナイフとフォークが刃先を上にし、
目の前に座る相手に向けて配されるのに対し、
お箸は折り紙に包まれ、手前横向きに置かれる。
こんな時、日本文化のすばらしさを思う。
主人のお義母さんが80歳を迎えた傘寿(さんじゅ)のお祝いに
みんなで日本料理を食べに行く。
上座の箸置きが高く、下座が低くなっているではないか。
同席者全員同じ箸置きが多い中、
相手を敬う心を 箸置きの高低差でもあらわすとは・・・
奥ゆかしき日本の含蓄。
こんな時、日本に生まれてよかったなぁと しみじみ思うのである。