桜吹雪の中を駆け抜けていく。
あたたかいというより一気に暑くなった日差しの中、
ハラハラと舞う桜の輝く美しさに目を奪われた週末。
春(会席)を味わいにいく。
前菜にそらまめのソースをあえて、
菜の花と鶏肉のみぞれ鍋、
たけのこと鯛の焼き物に
ふきのとうの炊き込みご飯・・・
薄味なのに 舌に感じる春野菜の苦味。
冬の間、エネルギーを蓄積した生命力あふれる春野菜には
さまざまなパワーがあふれているらしく、老廃物がたまった冬から
苦味でカラダを目覚めさせ、新陳代謝を促してくれるという。
春野菜を味わいながら 新社会人のみなさんを想う。
新生活の始まりと共に
衝撃と苦味を味わっていることであろうと思われるが、
味わった苦味に萎えるのではなく、
この苦味にこそ 成長のための栄養が凝縮されていると信じ、
ぜひとも 飲み込んでいただきたいと思う。