第1624話 おもてなし旅館(後編)

2017年09月10日 06時30分00秒 | 泊まる(ホテル・旅館)

おもてなし旅館。 後編というか、仲居編。

 

この旅館は、お出迎えに、若い仲居さん。

お部屋係・夕朝食の配膳は、年配の仲居さん。

できる旅館なのか、否か。

ここに、その旅館の社員教育を見る(笑)

 

お出迎えに「若い仲居さん」効果は、爽やかさだけではない。

出迎え時の、決まった台詞をいう(施設館内の説明をする)は、

配膳に求められるアドリブ会話より たやすい。(と考える)

何度も お出迎え を繰り返すことで

接客に慣れる場を与えているのではないかと思う。

私は同性なので、

その若さ、美しさ(お顔立ちではない)をたたえつつ、

着物を着て接客する所作が気になる。

音をたてず、手を添えていく・・・

その美しさに、社員教育の行き届いた できる旅館だと感心。

私は、夕食時 女将さんがお越しになってご挨拶 など求めていない。

末端をみれば、トップは想像できるから・・・

若い仲居さんを見ただけで、

この旅館の「女将の目配り」を充分感じることができた。

 

さて、配膳。 配膳こそ 腕の見せ所。

ここは会話の引き出しが多い年配の仲居さんが落ち着く。

若い仲居さんによく見受けられるが、

無理に話そうとして質問したものの、

こちらの回答にひろがることなく終了。

会話がぶつぶつと切れるのだが、

ひく時 と おす時 を心得ているのは、

やはり年配の仲居さん。

私は、年配の仲居さんが活躍しているのを見ると、

女性が歳を重ねるからこそ出せる魅力 が嬉しかったりする。

 

ただし、年配の仲居さんで注意しなければならないのは、

清潔感と恥じらい。

これを失うと、とたんに田舎臭くなり、旅館の品位が落ちる。

年配の仲居さんを見ても、

女将の目が行き届いていることを感じさせるもので、高評価。

コメント
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