おもてなし旅館。 後編というか、仲居編。
この旅館は、お出迎えに、若い仲居さん。
お部屋係・夕朝食の配膳は、年配の仲居さん。
できる旅館なのか、否か。
ここに、その旅館の社員教育を見る(笑)
お出迎えに「若い仲居さん」効果は、爽やかさだけではない。
出迎え時の、決まった台詞をいう(施設館内の説明をする)は、
配膳に求められるアドリブ会話より たやすい。(と考える)
何度も お出迎え を繰り返すことで
接客に慣れる場を与えているのではないかと思う。
私は同性なので、
その若さ、美しさ(お顔立ちではない)をたたえつつ、
着物を着て接客する所作が気になる。
音をたてず、手を添えていく・・・
その美しさに、社員教育の行き届いた できる旅館だと感心。
私は、夕食時 女将さんがお越しになってご挨拶 など求めていない。
末端をみれば、トップは想像できるから・・・
若い仲居さんを見ただけで、
この旅館の「女将の目配り」を充分感じることができた。
さて、配膳。 配膳こそ 腕の見せ所。
ここは会話の引き出しが多い年配の仲居さんが落ち着く。
若い仲居さんによく見受けられるが、
無理に話そうとして質問したものの、
こちらの回答にひろがることなく終了。
会話がぶつぶつと切れるのだが、
ひく時 と おす時 を心得ているのは、
やはり年配の仲居さん。
私は、年配の仲居さんが活躍しているのを見ると、
女性が歳を重ねるからこそ出せる魅力 が嬉しかったりする。
ただし、年配の仲居さんで注意しなければならないのは、
清潔感と恥じらい。
これを失うと、とたんに田舎臭くなり、旅館の品位が落ちる。
年配の仲居さんを見ても、
女将の目が行き届いていることを感じさせるもので、高評価。