なあ、俺たち、ちゃんと生きてるか?
万城目 学著「八月の御所グラウンド」
(他作品)映画化で出会っていたが、
活字としては 初・万城目。
軽快にサクサク、明るく読み進んだ
先にある衝撃の事実。
(以降、ネタバレ?)
これ って、あなたの知らない世界?
登場人物たちは、みんな いい人。
だから、怖がっちゃいけないんだけれど、
実体があって 抱き合えるのも、
キャッチボールできるのも
ゾクゾクしゃって。(寒気が)
それ(華麗なる共演)だけではなく、
史実に、
時代の波に飲み込まれた不本意に
わき上がってくるものもあって。
読後、熱いのか寒いのか
寒暖の差激しい心理状態に陥る。
所収の「十二月の都大路上下る(カケル)」
なぜか、私は(コトが起こる前)早い段階
で落涙。(駅伝ものに弱い ww)
こちらの作品が 先にあるので
御所Gにある程度の予測がついてしまう
のだが、それを上回る 平和への願い。
フィクションで 平和を訴えることの
できる作家っていいな と心から思う。
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