新しい命の誕生を待ちわびる希望と、叶わない絶望。
産婦人科は、明暗分ける二つの人種が同じ待合室にいる不思議な場所。
前者にとっては光り輝く明るい場所かもしれないが、
後者の私にとっては残酷ともいえる場所・・・心を強く持たねば。
施術日、当日。
この時間は産科ではなく、婦人科受診者のみの待合室。
私もそうだが、誰もが何かしらの不安を抱えているので
陽のオーラにあふれているものではなく、
独特の雰囲気。緊迫感に平常心を保とうと本を開くが、
まったく頭に入ってこない。
かといって周りの方と言葉を交わす元気もなく、
みな黙々と己を見つめていたが、
ほどなくして「私、初めてなので・・・」
と口火を切る勇者が現れ、静寂が破られた。(明日へつづく)
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