第2194話 環状線に乗るたびに

2019年04月07日 08時00分00秒 | Weblog

環状線(大阪のJR線)に乗るたび

思い出すことがある。

それは、大学4年生の就職活動の時。

車窓から見える企業を受けに行った時のこと。

 

就職氷河期と呼ばれた時代。

「君たちを雇うより、機械を買った方が・・・」

当時は、そんな言葉ひとつに傷ついてしまったが、

今にして思えば、そう言うことで

我々、志望者を鼓舞してくれていたのであろう。

今は「君たちを雇うより、AIの方が・・・」だろうか。

 

その企業とは 縁がなかったが、

だからこそ

今の勤め先と縁を結べたことを思うと、

人事万事塞翁が馬。

環状線に乗って 車窓から看板を見るたび

未熟だった あの日の私を思い出す。

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