新婦のリクエストはブルーフルーテッドプレインシリーズのティーポット。
結婚祝い購入隊の命を受け、
安物買いの私が、怖じ気づきながら足を踏み入れたロイヤルコペンハーゲンの世界…
おそるおそる手にとったポットは想像以上に大きく、店員に尋ねる。
あの…すみません。これより小さいサイズありますか?
こちらのワンサイズのみとなっております。
大きすぎるような気がするんですけど…?
美味しい紅茶を入れるには、蒸らす為の空気が必要なので…
ちょうどよい大きさなんです。
その心を知り、名品の名品たる所以を見た。 もう5年も前の話である。
香りや色、味わい深さを出すため…たっぷりの空気と、じっくり待つこと。
最近なぜかこの話をよく思い出す。
私が、欲していることだからなのかもしれない。
ポットの中に時間を注ぐ。
ポットの中にお湯を目一杯入れてはいけないように、
新鮮な空気をたっぷり吸い込めるよう、余白を残さねばならいなことを思い出す。
何もない一日。
ポットの中の私を想像する。
空には輝く太陽か?はたまた満天の星か?温泉につかって元気になる私。
やわらかくひらく私…の為に、今はただただ眠りたいだけかもしれない。
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