小学4年男児がいじめを苦に自殺のニュース。
詳細がわからぬ状況ではあるが、
10歳で・・・
同じ子を持つ親として 衝撃と悲しみが襲う。
千住博著「未来のおとなへ語る わたしが芸術について語るなら」(ポプラ社)
P185
もし、自分はひとりぼっちだとか、みんなにきらわれている、と悩んでいるならば、
まず自分が信じられる相手を探すところからはじめたらどうでしょう。
それは生きている人に限りません。
歴史的な名画を見て、自分と同じことを悩んでいると気付いたり、
古典小説を読んでみて、ぼくのかわりに書いてくれたと感じたり、
この主人公はぼくだと思ったり。
つまり、これが大切なことですが、
芸術は悩んでいる人のために存在しているということです。
10歳で・・・
彼が希望のない、絶望感を味わった状況を察すると辛い。
たった1人でも信頼できる誰かがいればと願わずにはいられない。
でも、
千住さん曰く、別に 生きている人に限らなくてもいい んだ。
彼の心を支える何かがあれば・・・。
子どもにもわかる言葉で綴れた芸術論の名著であると思われるが、
今、悩んでいる子どもたちにも、私を含めた大人たちにも 伝えたい。
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