第1404話 東洋と西洋の違い

2016年12月12日 05時23分48秒 | Weblog

昨日のお話最後に添えた 坂東玉三郎さんの言葉は、

「YUCARI 日本の大切なモノコトヒト」(マガジンハウス)

第7号・日本の芸道特集(2013年3月)にあり、

縁あって、このたび2016年11月に手にし、読むこととなる。

 

坂東玉三郎さんが考える 東洋と西洋 とは?

「西洋は立って生活して、たまに座る。だから立って芝居をしてたまに座る。

日本は座って生活していてたまに立って移動する。

芝居もそうです。そんな生活様式から思考も違ってくるのだと思います。

(略)

西洋は重力に逆らうこともしますね。バレエを見ればわかります。

それから、ある意味で東洋は「ないものをある」と思う演劇です。

見えない存在を描く、ファンタジーというものはあるけれど。

西洋は基本的には実在的です。

演者がないものを瞑想し、お客様もそのないものを瞑想し、

あるものとして共感するところに、演劇的な喜びを見出すような・・・・・・、

言わず語らずを共有する喜びというのでしょうか。

それが東洋の演劇には重要な要素です。」

 

ひとつのモノを極めた方は、極める過程で

そのコトが他とどう異なるのか、そのコトの何がいいのか

気づくことができるヒト。

雑誌にして見開き2ページの記事だが、

坂東玉三郎さんの芸に生きる姿勢と思考に熱くなる私。

(よき文章に出会ったので、備忘録としてここに記す)

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