朝起きてリビングのダイニングテーブルのうえに置いてある
ノートパソコンを開く。
さて、今日は何を書こうか考えながら
右手にある大きな窓から今日の天気を見るのが私の日課。
時間の経過と共に明るくなっていく景色を見ながら
「やうやう白くなりゆく、山際少し明かりて」
と唱えてしまう学び舎の記憶。
学生時代にわからなかったが、
「冬はつとめて」と早朝を選択する清少納言の審美眼に
大人になってから感動する。
「つれづれなるままに、日暮し硯にむかひて」
私がここでこうしていることは、
吉田兼好にまったくもって及んでいない徒然草の真似事なのだが、
記憶に残っていないその先を読む。(以下、続きを現代語訳で抜粋)
次第に現実を忘れて、
なんだか不思議な世界に引き込まれていくような気がしてくる。
他人から見ればおかしなように見えるにちがいないが、
そこで本当の自分と向き合っているのかもしれない。
大人になって沁みる 古典の奥深さ。
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