たいていのテントは、フライシートより先にメッシュの本体を先に張るようになっている。
だから、どしゃ降りのなかでテントを張ろうものなら、テント内部が水溜りになってしまい、
とても使用できる物ではない。
これを推測学が、わずか20円で解決してしまった。という自慢話だ。
推測学を、まじめに学んでいる方は、この図を見てピンと来たと思う。
A、B、C、D、の丸はテントのポールの位置だ。この丸にポールを固定するわけだ。
但し、これが使えるのは本体をポールに吊り下げるタイプのテントに限る。あしからず。
ABCDの寸法は、実際にテントを張って採寸しよう。
肝心の糸は、というよりひもかな、私は釣り糸の5号ぐらいのを使う。200m500円で
買えるが、使い古しを誰かからもらおう。10mもあれば充分だから。
ではテントを張ってみよう。
まず、A、Bをピンと張って、ペグを打ち込もう。しっかり打つこと、後で動いたらかなりまず
いことになるから。
次にC、Dの丸を持って、図のように広げ、ペグを打ちます。この時A、E、DとB、E、C、が
一直線になるように頑張ろう。(その前にEの位置を正確に、むすんでおきましょう。)
このA、B、C、Dの穴にポールを差し込んで、フライシートをかぶせて仮止めします。
それからグランドシートを敷きます。グランドシートはブルーシートをカットしたもので充分
です。グランドシートの目的は、地面からの湿気を防ぐというよりも、本体の防水床面を小
石などで傷付けないためなのです。
絶対にフライシートより先ではいけません。あっという間にグランドシートに水溜りが出来て
しまいます。釣り糸はそのままでもいいでしょう。
グランドシートの大きさは、本体からの雨だれが、グランドシートにかからないように、本体
より少し小さめにします。
雨だれがグランドシートにかかると、雨だれが全部テント床の中心に入って行ってしまい、
まずいことになります。
本体を濡らさないようにフレームに吊りさげたら、フライシートをしっかり固定し直して完了
です。(本体を絶対に濡らさないように、パッキング時にビニール袋に入れておきましょう。
さて、完了したら合羽とブーツを前室で脱いで完了です。以後は傘とサンダルで快適に行
動出来ます。
前室が小さいテントの場合は、「傘とサンダル」を持ってどこかで脱いできましょう。