CB250エクスポート

CBのファーストデリバリー車の詳細を紹介します。

クレソンの日本の起源を推測するⅤ 1970年八王子

2012-05-27 11:11:44 | 推測学原論

1970年(昭和45年)私は八王子の駅の近くにいた。
会社は駅の近くで、お弁当と立ち食い蕎麦を製造し、町田、八王子、立川、府中
あたりのデパートや旅行会社に販売していた。
そのために50歳前後の女性が20人と圧倒的に多い、総勢30人程度の事業所
だった。
その年、八王子駅北口のすぐ前にダイエーがオープンした。デパートのような大
型店だ。オープン当日、野菜売り場にクレソンを見つけたときには、それはビック
リした。5本100円だったのだ。前回述べたが、ガリガリ君タイプのキャンデーが
10円の頃なので、なんとクレソン1本で2本買えてしまうのだから。

これはどうしても、「たかな」なのか、確認しなければならないので1束買って確認
した。生でかじってみて、おひたしにして、…全く同じだった。
さっそく翌日、残しておいた1本を持って秋川渓谷に行った。週2日、営業で通って
いたので、タップリ生い茂っている所をしっていたのだ。
そこはガードレールがなく、道のすぐ下を平行して流れている所の対岸だった。
水深20センチで川底がきれいな砂になったところで、4メートルほどの先の対岸だ。

靴を脱いでズボンを巻くって、冷たさに耐え多分3万円分のクレソンを採った。
20人のおばさん達を驚かしたかったからと、そのくらいの量が無いと足りないから
だ。
3万円は私の1ヶ月の手取りだった。当然おばさん達も似たような金額だったはずだ。

大量のクレソンを自慢げに見せて、「おひたしにして、指ぐらいの太さに海苔で巻いて
みんなで食べましょう」と頼んだ。
太巻きの中に入れる、ほうれん草のおひたしを、毎日大量に作っているので、お手の
物だったのだ。
こんなに高級な物だ。みんなビックリしているに違いない。と思ったのは間違いだった。
誰一人知らなかったのだ。つづく

コメント
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