2度目の投稿になるのだが、「減圧バルブ」の報道が正確になされていないので、
非常に危険な伝わり方をしているため、もう一度繰り返す。
報道のとおりに扱うと、「減圧バルブ」の方から生ガソリンが噴出してしまうことがある。
上の写真は10リットル缶だ。報道で言う「減圧バルブ」は安全な位置についている方だ。
右のキャップのように、斜めの面に付いている缶もある。その場合は更に注意が必要だ。
もう一度繰り返す。左側の、報道で言う小さな「減圧バルブ」は、けっして減圧をするため
に付いているのではない。給油する際、ガソリンが出て行くと、内部が真空になってしまい
出が悪くなる。その際に内部に空気を入れるためのものなのだ。
分かり易いように、少し強めに傾けた。ガソリンスタンドによっては、販促のためか、タップ
ンタップンになるまで給油するところが、けっこうある。
もしその缶が、写真のように置かれたとしよう。
この場合は見れば分かるとおり、減圧出来るのは右側のキャップになる。
左側を緩めると京都の事故と同じに、ここからガソリンが噴出してしまう。分かり易いでしょ。
ではどうしたら良いのか。(写真のような横型の缶に限る)
〇 スタンドで給油してもらう際、けっして満タンにしないように頼むこと。そして最後まで見
届けること。
〇 給油口を写真のように持ち上げた状態で給油しないこと。(水平に置いたとき、あふれ
てしまうから)
◎ 最重要 缶の中の状態が分からない場合はどうするか。
写真の缶の右側のキャップが、一番高い位置になるように持ち上げてからキャップを
ゆっくり開けて確認すること。
炎天下で加熱された缶でも、写真のタイプならば、正しく給油されて水平に置かれていれ
ば、それ程恐れることではない。ゆっくりとキャップを開ければシューッと、ほんの少しだけ
いつもより強めにガスが抜けるだけだ。
熱と圧力が、あるところでバランスされる。無限に蒸発するわけではないのだ。
但し 近くに高熱物や火花が有る場合は論外だ。安全な方法など全くない。
給油ホースを缶の内部に収納するタイプの取り扱い方は、ここでは述べない。
このタイプは、現物を目の前にして教わりましょう。そして誰にも触らせないようにしま
しょう。