目薬差しは、目と目薬の戦いだ。
目薬差しがこんなにも面白いものだと、最近気が付いた。
目薬差しが極度に下手な友人のおかげだ。へたの原因は恐怖心からきているようだ。
近くで見ていると、プロレスよりもずっと緊迫したシーンが続く。
どういうわけか、毎回無駄な儀式から始まる。無駄というのは、映画の柳生流の他流試合の始まりのように、お互いに「かまえ」を次々に変えていくあのシーンのようだ。
結局最後は正眼に構えて、切りかかって行くあの殺陣に似ている。
左手の指で上下のまぶたを広げる。と言うよりも閉じないように押さえる。
これが無駄なのだ。右手に持たれた目薬が、真上に差し掛かるほんのちょっと手前で、まぶたはしっかりと閉じられてしまう。
左手の指はなんの役にもたたなかった。もう過去に何十回も経験しているはずなのに毎回繰り返すのだ。
そしてまたチャンバラと同じように「かまえ」を次のパターンに換えるのだ。
今度は左手の人差し指で、下のまぶたを押し下げるが、うわまぶたは更に強く閉じられ、ひとみは一切現れない。
そこで人差し指にさらに力を加えると、下まぶたは簡単にひっくり返しになって、「海女ちゃんのウニ」のような色の内側が現れる。
毎回ここに目薬が落とされ終了するのだが、1回で成功したためしがない。
それにはギャラリーの「ヤジ」も、原因の一つになっている。
「もっと左」、「アッ行き過ぎた」。「まえ、前、そッ、そこそこ、オッケー」。…みごと口に命中する。
そしてギャラリーは隠れる。
安いよーッ、タダだなんだもの。もっとでっかい目薬を買ってやりたいぐらいだよ。
でも、なんでだろうねー。同じ脳が指示を出しているはずなんだよね。
まぶたは「瞳からの指令」を優先するのだろうか。
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