写真は道道34で、襟裳岬から帯広に向かって2~3分走り出した所だ。
ツーリング情報誌によく載っているカットで、前方は日高の山並みだそうだ。地図で調
べたが山がイッパイ有って、なに山だか分からない。
雑誌では大抵、バイクがこちらに向かって走っているのが写っているが、反対で日高
に向かって走った方が、眺めがいいようだ。
何度も言うが実についている。襟裳岬に向かって、写真の反対側へ走っているときは
襟裳岬は霧で隠れていた。霧の岬に着いて、歩き出した時、岬とは反対側でと言うよ
り、ほぼ真上で雷が鳴った。
ドーンと大砲のような音がした瞬間に、岬の先端から霧が晴れ始まったではありませ
んか。
と言う訳で岬の散策は、やめることにした。
帰る途中でまた霧が出て、あの雷が頭上で発生したら、と思ったらねー。
どうも霧が渦巻いて、1発分だけのエネルギーが、作られるようだ。
黄金道路の話が先だった。海面から6~7mのところを走っている、反対側は切り立っ
た急斜面でところどころにある狭い駐車場には、海抜が書いてある。
5mなんて書いてあるのだが下を覗けば1mと違わず、分かるはずだ。
多分その目的は、常に津波に対して身構えているように、と言うことなのだろう。地震
多発地帯だからね。
と言う訳で急斜面の方なのだが、これが物凄い急角度なのだ。崖と言わなかったのは、
一面草が生えているからだが、定義があるのかどうかは、分からない。健康な若者なら
草につかまりながら登りきれるだろう。が、私は自信がない。
せいぜい20mぐらいまでがやっとだろう。そのときは、なるべく低い所をいち早く捜すこ
とが肝心だろう。
でも景色に見とれてすぐに忘れてしまうに違いない。
もう40数年も前になるのだ。
これから帯広に向かうのだが、全く同じ道を、ベンリーC92で、逆に帯広から黄金道路
を通って襟裳岬まで来た時のことを思い出した。
黄金道路で相棒がパンクしたこと、様似の近くで離れ馬が前から走ってきたこと。
100%砂利道だったが、当時は砕石は、あまり使われていなかったので、けっこう走り
やすく、60Km~70kmでクルージングできた。
ビックリしないで、C92の性能が素晴らしかっただけだから。前にも言ったが、林道バイ
クは、モトクロッサーレプリカよりも、今の実用車の林道仕様の方が合っているよ。
コーナーの出口が見えないうちから、カウンターを切っていたら、命がいくつあっても足
りないから。