こげの耳に★ねんぶつ★

たわいない日々の思うことと愛犬こげと花が咲いていたら花の写真など

こげ、里帰り

2008-04-15 05:35:49 | 愛犬 こげ
 愛知県から帰って数日後、古座川町三尾川にワケギをもらいに行きました。

おじいちゃんが「こげも連れて行ったら」って言うので、最近は一人で後部座席に

乗っていられるようになったので、おばあちゃんと出かけました。最初、乗り込む

までが難だけど、動き出したらおとなしく乗っています。内心は「獣医さんじゃ

ないか!」なんて思っていたりして。和深から三尾川に向かいだすと風景が山ばか

りなので安心したよう。車一台がやっと通る道がほとんどでヒヤヒヤ。そういや、

私、運転免許をとって運転の練習をしたのがこの道でした。次男君もむこうで

教習所に通って免許をとるので、とったらこの道を走ろう!ゆっくり走っていたら

前方に三匹の大きな犬・・「犬がおるでぇって あれ鹿やん!!」運転席からは

先のカーブのところに立つ鹿がはっきり見えます。助手席のおばあちゃんからは

手前の草で見えないようです。「カメラカメラ」とカメラを構えて車を静かに進め

ましたが、撮影できたのがほんの5秒ほど。左の川に下りていく鹿です。




車から降りて鹿の行ったほうを見てももう姿はありません。こげが、おいてけぼり

にされたと思ったのか、車の中で「ウォンウォン」鳴いています。中にはおばあち

ゃん乗っているのに(あかんたれやね)

 おじさんの家に着いたら、山の中に響き渡る犬の声。そう、おじさんちの猟犬が

鳴き声をあげているのです。よそ者とオマケに犬がいるからよけいです。一匹が

吠えるとあと三匹も吠えるのでステレオ放送のような状態。おじさんがこげを

家近くの二匹の犬のところへ連れて行きました。前に来た時はこげはまだ一歳にも

なっていなかったから、安心だけどもう青年だから心配・・。この二匹は こげの

おばあちゃんとおばちゃんです。心配なんていりません、だってメスとオスだから

 手前のマルはこげの口をかいでいます。興味をもったみたいです。



今度は 母犬姫虎(きこ)に会いに行きます。姫虎は若い連れ合いとログハウス風

な家に住んでいます。私たちが来たことはわかっているので、姫虎は待ちきれない

様子、その反対に連れ合いが林の中で今にも飛び掛ってきそうなくらい暴れていま

す。それもそのはず、自分たちのご主人が見も知らぬ、なんか変わった毛色の犬を

引っぱってくるんだもの、おまけにこのメスが三匹、オスは自分だけの世界にたぬ

キ顔のオス犬で自分よりも大きいのが歩いてくるんだから、パニックでしょう。





母親が「大きくなって・・・」とでも言っているような光景ですが、こげの頭には

母親ということがわからないような不思議そうな顔をしています。前に会わせた時

は、こげもわかっていたようだったのに・・。母犬はいつまでわかるのかなぁ。

 それにしてもこげ、大きすぎるなぁ。毛の長さとか全然違うでしょ、顔は姫虎似でしょ


 母犬、姫虎に「おしっこは大丈夫?」ということじゃないけど、こげのこんな

緊張したマジ顔はめったに見られませんね。こうして見たら 毛色は姫虎に似てき

た感じ。おじさん曰く、姫虎やマルは昔からこのあたりで飼われていたイノシシ猟

に連れて行く紀州犬の血をひいた、いわばルーツの犬なんだそうです。いまの紀州

犬は改良改良で 白犬が主流だけど、それは太平洋戦争後でそれまでの紀州犬は

白の他に、黒、赤、胡麻など7種類もあったそうです。昭和9年に紀州犬は天然記

念物として保存されることになり、翌10年、厳しい審査の末特に猟能優秀な百数

十頭の犬達の中から七頭が第1回指定犬の栄誉に輝き、正に日本犬の真髄、紀州犬

の原点として第一号指定犬に挙げられたのが古座川の猟犬の血をひいた『ダイ号』

だったと資料にあります。薄いけれどこげにも そんな紀州犬の血がながれている

のねぇ。
コメント (1)
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