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伝説の犬を見に行ったときのこと、カメラクルーの人がこげを写している時に
河原から一羽のトンビがまさに浮かび上がる感じで私がいた歩道まで飛んできまし
た。こげの写されるのも見たいしこんな間近に見えるトンビも見たいし、何度もト
ンビは私たちの上にやってきます。カメラ、しまったパワーオフやん。で、こう
なってしまった。一枚岩のトンビは河原に来る人の手荷物狙いをやるときがある。
喫茶室から見ていると、夏なんか川に入っている間に降りてきて、カバンに近づい
ています。座って物を食べていたりすると 頭の上をかすめたりもしています。
愛嬌者といえば愛嬌者だな。
ところで、この守り犬になる山は・・・と一枚岩の向かいにある山を探すとどう
もこの山のようだ。
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中央の山とこの時期の太陽の傾きなんでしょうね。新聞には通称『犬鳴』の山影
とあるので、とんがった山は昔から土地の人には 守り犬の山として言い伝えられ
ていたんだ・・・。
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河原への道の側に。ここにも和歌山県の朝日・夕陽百選のモニュメントが置かれ
ています。
高さ100m、幅500mの一枚岩が川渕からそそり立つ姿は重厚。雨上がりに
岩肌を無数に流れ落ちる滝に夕陽が映える。桜やせっこく、紀伊上臈(きいじょう
ろう)ほととぎすが四季を彩る。 と書いてあります。
そして短い山影の造形美はあっというまに終わりを迎えました。17:07
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もう守り犬の形はありません。ぜひ、一枚岩にお越しの際は鹿鳴館に立ち寄って
もっと詳しいお話を語り部のおじさんに聞いてみてください。時折、一枚岩の気を
体に入れてくれるみたいです。いや、怪しい宗教とかじゃないですよ。
2週間前に串本の駅前通を運転していましたら、右上空から私の車に突っ込んで
くる黒いもの、カラスです。思わずブレーキを踏んで、カラスを見たらそいつは
魚屋の店先に干していた アジかなにかのみりん干しをきれいにかっさらって飛び
上がりました。車の往来も人も歩いているのに、もう町なかのカラスは人間のひっ
たくりみたいです。この魚屋さんは ぼんくらさんが行きつけの『古谷鮮魚店』で
す。生魚より味付けされた魚を好むのか?カラスも贅沢になりました。