日ざしはもう初夏というかところによっては、夏日や真夏日なんて日もある季節にな
ってきた。今週は穏やかな気温で過ごせればいいと思うけど、こればっかしは希望どお
りはかなり難しいかもしれません。大雨やバチバチの高温でなければいいと思おう。
写真はおばあちゃんが、タキイ種苗で取り寄せた『乙女ユリ』の花。茎の細さに完全に
負けている、立派な花をつけてしまった。おかげで青い支柱(これは針金ハンガーを
切ったもの)と花の下に花首置き(そんな名前のものは実際にないけど、これはたぶん
自転車のスポークを再利用したものだと思う)がないと咲き始めたばかりなのに、しお
れてうなだれた格好になってしまう。名札に『乙女ユリ』と書かれその下に黄色い花の
写真があるけど、これもおばあちゃんが名札がないからパンジーの名札を再利用したと
言っていた。私はてっきり黄色いユリの花が咲くと思っていたので、ずっこけた。
この花の姿はササユリと似ていて、本物のササユリはもっと薄ピンクだけどねもうす
ぐ、山でみられるようになります。あと、『赤姫ユリ』というのも取り寄せたけど、そ
ちらはまだ開花に至っていません。おばあちゃんが「変わったユキノシタが咲いたから
写真に撮って」というので写してみました。
「ふ~ん、ちょっとちゃうね・・・下が上になってるか・・・」
こちらが正しい姿。花の下二枚が大きいのだけど、最初のは逆ですね。首を捻じ曲げた
形で咲いてしまったようです。言われてみればそうなんだと気がつくけど、そのまま
だと蝶々が羽を広げたようにも見えます。
この間の濃霧の翌日、少し雨が降り川が増水しました。それまではここにアユがいて
それも小さな川のわりには大きく(上から見るからか)、それが川の中の岩に生えた
コケを食べたりしていたり二匹が縄張り争いで大きな体をぶつけ合い、相手の口元に
噛みつくようにしていて、その両方とも唇が白くめくれたように変色していた。
それが増水したら水が濁り、アユが全然見えへん・・・、川面に現れてくる魚は飛び
跳ねたり、水面に顔を出して息を吸っていた。こいつはオイカワ君ではないかと思う。
オイカワ君はきれいはきれいだけど、こいつが多くなるとアユがいなくなってしまうの
で好きではない。でも水もぬるみ、初夏にむけての花も咲きだし気がつけばもうすぐ
6月。3月から時間の経過があまりに早く、その間私はいったい何をしていたのかと
考え、普通に生活しているのがなにか「申し訳ない」でもなく「いけない」でもなく
自分に「これでいいのかなぁ」と問いかけてばかりだ。