9月のある夜の出来事、11時を回った頃だったかこげが母屋でけたたましく吠えてい
ました。しつこくしつこく吠えているので、いくら田舎でもご近所もあるし吠えっぱな
しにしていたら 苦情も来るかもしれません。それにここ何日か家の周りにはイノシシ
が出没し、休耕田を掘り返しているので、まさかうちの塀の向こうにそれらが立ってい
たり、掘り返している鼻息が聞こえているのかもしれないと 懐中電灯を手に母屋に
行きました。こういうときのこげは加勢があると 一気に強気になって一段と声を大き
くするのです。こげは母屋の庭にある古い柿の木に向かって吠えています。そして、
母屋からもおばあちゃんという助っ人も出てきています。「なにか、おるのかトイレに
起きたらこげが柿の木に向かって吠えているんや、電池で照らしたら「フィーフィー
って声がする」と言います。たしかに暗闇のなかでガサガサと音もするし、その音に
反応してこげがあっちに走り、こっちに走り、柿の木の元に行きたがりますが、柿の木
の下には おばあちゃんが大事に育てているエビネ蘭数十鉢があるので、こげが入らな
いように庭にもメッシュ網の柵を施しています。私も電池で照らすと 柿の木の股に
なったところに下から小さいものがスルスルッと上がって来て、光から逃げるように
動きまわっています。「なにか!なにかおる。え~これはなに?」とこの時、手にカメ
ラを持ってこなかったのが残念なんだけど、股のところでウロチョロしているのはどう
みても、タヌキやアナグマ、野良猫ではないのです。大きさは イタチより一回り大き
いし、色もきれいなライトブラウンではありません。こげは吠えて、人間が両サイドか
ら照らすので、今度は「シィーシィー」と声を替えました。同時にシッポが膨らみ
こっちをキッと見た顔の可愛らしいこと。私はシマリスが好きだけど、そんな感じの
もっと耳が大きく、あとで気がついたフェレットみたいな・・・。それはとうとう、
一か八かの賭けに出たのか、股からススッと降りて、辺りにある板やら金物やらを
踏みながら、離れのほうに逃げ散って行きました。「あれはイタチやないな。大きい
し」とおばあちゃんは言い、こげは音がしたところに行きたがりクンクン嗅ぎまわって
います。「明日、調べてみるわ」と言い残し離れに戻ったのですが・・・
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翌日の柿の木の股
この柿の木、今年も実をつけそれを狙って、まだ実が青いのにサル、小鳥、ハチがやっ
てきます。つついたりするとそこから熟して、腐って落果、落ちた柿に夜な夜な小動物
がやってくる・・・、こげは夜中にその気配を感じ取って吠えるのです。あれはイタチ
なのか?イタチならこげには到底捕まえられないとおばあちゃんは言うし、まぁ木の上
に逃げられたら 私達だって捕まえられません。ずっと前に見たのは、ムササビのよう
にパッと飛んで行った姿の小動物で、思いもよらないものが家の周りにいるのかもしれ
ません。ネットでイタチの仲間を検索すると、それらしき『チョウセンイタチ』という
のが出てきました。名前がなんですが『タイリクイタチ』とも言われるそうで、これも
戦中戦後の毛皮をとるためとか、ネズミ駆除とかで入ってきたもののようです。まさか
海を泳いでは来ませんから、船荷に混ざりこんで繁殖したのかもしれません。可愛い顔
してるのに、和歌山県では旧日置川町やすさみ町の山間部で確認されているらしく、
そこから南下を確認してないって、ずいぶん前の研究発表があったようだけど南下も
ありかもしれません。
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久々のこげ こうして見張ってるつもり(日中の図)
この日以来、チョウセンイタチっぽい動物は姿も見せなくなったのですが一昨日の夜、
そう遅くない時間帯に柿を食べに来たらしく、またおばあちゃんとこげの三者でひと
もんちゃくあったそうです。野生の生き物には ダニやノミがあるし変な病気に感染し
てるかもしれないので生活圏内に踏み込んできてはほしくないですね・・・
ました。しつこくしつこく吠えているので、いくら田舎でもご近所もあるし吠えっぱな
しにしていたら 苦情も来るかもしれません。それにここ何日か家の周りにはイノシシ
が出没し、休耕田を掘り返しているので、まさかうちの塀の向こうにそれらが立ってい
たり、掘り返している鼻息が聞こえているのかもしれないと 懐中電灯を手に母屋に
行きました。こういうときのこげは加勢があると 一気に強気になって一段と声を大き
くするのです。こげは母屋の庭にある古い柿の木に向かって吠えています。そして、
母屋からもおばあちゃんという助っ人も出てきています。「なにか、おるのかトイレに
起きたらこげが柿の木に向かって吠えているんや、電池で照らしたら「フィーフィー
って声がする」と言います。たしかに暗闇のなかでガサガサと音もするし、その音に
反応してこげがあっちに走り、こっちに走り、柿の木の元に行きたがりますが、柿の木
の下には おばあちゃんが大事に育てているエビネ蘭数十鉢があるので、こげが入らな
いように庭にもメッシュ網の柵を施しています。私も電池で照らすと 柿の木の股に
なったところに下から小さいものがスルスルッと上がって来て、光から逃げるように
動きまわっています。「なにか!なにかおる。え~これはなに?」とこの時、手にカメ
ラを持ってこなかったのが残念なんだけど、股のところでウロチョロしているのはどう
みても、タヌキやアナグマ、野良猫ではないのです。大きさは イタチより一回り大き
いし、色もきれいなライトブラウンではありません。こげは吠えて、人間が両サイドか
ら照らすので、今度は「シィーシィー」と声を替えました。同時にシッポが膨らみ
こっちをキッと見た顔の可愛らしいこと。私はシマリスが好きだけど、そんな感じの
もっと耳が大きく、あとで気がついたフェレットみたいな・・・。それはとうとう、
一か八かの賭けに出たのか、股からススッと降りて、辺りにある板やら金物やらを
踏みながら、離れのほうに逃げ散って行きました。「あれはイタチやないな。大きい
し」とおばあちゃんは言い、こげは音がしたところに行きたがりクンクン嗅ぎまわって
います。「明日、調べてみるわ」と言い残し離れに戻ったのですが・・・
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翌日の柿の木の股
この柿の木、今年も実をつけそれを狙って、まだ実が青いのにサル、小鳥、ハチがやっ
てきます。つついたりするとそこから熟して、腐って落果、落ちた柿に夜な夜な小動物
がやってくる・・・、こげは夜中にその気配を感じ取って吠えるのです。あれはイタチ
なのか?イタチならこげには到底捕まえられないとおばあちゃんは言うし、まぁ木の上
に逃げられたら 私達だって捕まえられません。ずっと前に見たのは、ムササビのよう
にパッと飛んで行った姿の小動物で、思いもよらないものが家の周りにいるのかもしれ
ません。ネットでイタチの仲間を検索すると、それらしき『チョウセンイタチ』という
のが出てきました。名前がなんですが『タイリクイタチ』とも言われるそうで、これも
戦中戦後の毛皮をとるためとか、ネズミ駆除とかで入ってきたもののようです。まさか
海を泳いでは来ませんから、船荷に混ざりこんで繁殖したのかもしれません。可愛い顔
してるのに、和歌山県では旧日置川町やすさみ町の山間部で確認されているらしく、
そこから南下を確認してないって、ずいぶん前の研究発表があったようだけど南下も
ありかもしれません。
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久々のこげ こうして見張ってるつもり(日中の図)
この日以来、チョウセンイタチっぽい動物は姿も見せなくなったのですが一昨日の夜、
そう遅くない時間帯に柿を食べに来たらしく、またおばあちゃんとこげの三者でひと
もんちゃくあったそうです。野生の生き物には ダニやノミがあるし変な病気に感染し
てるかもしれないので生活圏内に踏み込んできてはほしくないですね・・・