一昨日の夜は気温がさがったので 昼間も空気が乾燥して過ごしやすい・・・はずが
暑い。暑いと言っても真夏とは全然違うけどね。
気温が下がると虫もその寿命を終えるものが続出。やせ衰えたシャクちゃんもそうだ
けど、この間はおじいちゃんが、おじいちゃんもそろそろ老境に入ったのか、いや
「老境」にはもう入っていたけどこんなこと言いだすことはなかったのに・・・
秋はたそがれ、人間もたそがれていくのか・・・と思ったのでした。
「こんなんがあってんけど」とおじいちゃんが母屋から運んできたのは、チラシの上に
乗せた どうでもいいようなアゲハ蝶の死骸。私にはどうでもいいように見えるのだけ
ど、年老いていくおじいちゃんにはそれが哀れと映ったのかもしれません。しかし、
ふだんはエラっそうなので、私はまだまだ人間形成ができていないのか子供という未熟
さで「アゲハ蝶やね。なに?」とぶっきらぼうに返事をしたら「写真に撮るかえなぁ
と思って持ってきたんやけど」と言います。珍しい・・・なとチラリと思い、これは
ボケてゆく姿なのかな?とか「それでも私がそこここにあるものを写真に撮っている
ことは覚えているんや」とも思い、「ありがとね、写真撮っておくわ」と答えたのでし
た。
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オナガアゲハ
このままだと生きているように見えます。羽や体がきれいなままなので敵に襲われたと
いうのでなく、またアリにもかじられてないので寿命で死んで、おじいちゃんに発見し
てもらった・・ということでしょう。前の日に鉢植えのユズの葉の裏に丁寧に卵を
産みつけていた蝶と似ているなぁと思いました。蝶は葉の裏にたくさん産むのかと思っ
たけど、一枚の裏に二粒三粒、産み付けてまた違う葉っぱに産んでいました。一つでも
多く子孫を残したい行動かもしれません。
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オナガアゲハの裏
さて、この死骸どうしようか・・・お墓を作ってあげるほど私も子供ではないので
次はアリのために少し離れた草の上にそっと置いておきました。
死んでいたアゲハ蝶を持ってきた・・とおばあちゃんに言ったら「それは前の晩に
飛びまわっていた蝶やな」と言い深く感傷はなさそうです。おじいちゃんはこの間
「あの風に乗って飛んでいるススキはなんというたか?」といきなり聞いてきたので
「飛んでる何?」とあたりを見回したら私の目にはススキの穂花が飛んでいるのしか
見えません。「あれは綿毛(ススキの)違うの?」と言ったら「綿毛?」とその綿毛と
いうものがわからない、思い出せないような遠い目をしたので、「俳句の季語の本に
載ってない?」と尋ねたら「俳句の本で探すけどわからんのや」とえらく寂しそうに
答えます。「あとで調べてみるわ」と返事をしたけど、俳句を作るおじいちゃんが
綿毛も思いだせないようになったなら、これはもういよいよマークしておかないと危な
いかもしれません。昔のことはしっかり、良く判ってるけど・・という状態からまた
一歩前進したのか、言葉の意味の理解にすごく時間がかかるようになった・・と、
相方を勤めるおばあちゃんもよく言っています。私も「あれはススキの綿毛といわず
枯れ尾花の尾花やったはず」と歳時記をめくって確認したら、やはり尾花だった。
そのあと、「あれは尾花、ススキの尾花じゃない?」と言いにいくと「あ~、あ、尾花
尾花か・・」と返事はするけど、本人は「いやもっと別の言い方したはず」みたいな
目をしていたので、私の答えは答えになっていなかったのか・・・と頭を抱えたのでし
た。一気に空気がかわると、生きているものも哀愁を覚えるきょうこの頃だなぁ~
暑い。暑いと言っても真夏とは全然違うけどね。
気温が下がると虫もその寿命を終えるものが続出。やせ衰えたシャクちゃんもそうだ
けど、この間はおじいちゃんが、おじいちゃんもそろそろ老境に入ったのか、いや
「老境」にはもう入っていたけどこんなこと言いだすことはなかったのに・・・
秋はたそがれ、人間もたそがれていくのか・・・と思ったのでした。
「こんなんがあってんけど」とおじいちゃんが母屋から運んできたのは、チラシの上に
乗せた どうでもいいようなアゲハ蝶の死骸。私にはどうでもいいように見えるのだけ
ど、年老いていくおじいちゃんにはそれが哀れと映ったのかもしれません。しかし、
ふだんはエラっそうなので、私はまだまだ人間形成ができていないのか子供という未熟
さで「アゲハ蝶やね。なに?」とぶっきらぼうに返事をしたら「写真に撮るかえなぁ
と思って持ってきたんやけど」と言います。珍しい・・・なとチラリと思い、これは
ボケてゆく姿なのかな?とか「それでも私がそこここにあるものを写真に撮っている
ことは覚えているんや」とも思い、「ありがとね、写真撮っておくわ」と答えたのでし
た。
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オナガアゲハ
このままだと生きているように見えます。羽や体がきれいなままなので敵に襲われたと
いうのでなく、またアリにもかじられてないので寿命で死んで、おじいちゃんに発見し
てもらった・・ということでしょう。前の日に鉢植えのユズの葉の裏に丁寧に卵を
産みつけていた蝶と似ているなぁと思いました。蝶は葉の裏にたくさん産むのかと思っ
たけど、一枚の裏に二粒三粒、産み付けてまた違う葉っぱに産んでいました。一つでも
多く子孫を残したい行動かもしれません。
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オナガアゲハの裏
さて、この死骸どうしようか・・・お墓を作ってあげるほど私も子供ではないので
次はアリのために少し離れた草の上にそっと置いておきました。
死んでいたアゲハ蝶を持ってきた・・とおばあちゃんに言ったら「それは前の晩に
飛びまわっていた蝶やな」と言い深く感傷はなさそうです。おじいちゃんはこの間
「あの風に乗って飛んでいるススキはなんというたか?」といきなり聞いてきたので
「飛んでる何?」とあたりを見回したら私の目にはススキの穂花が飛んでいるのしか
見えません。「あれは綿毛(ススキの)違うの?」と言ったら「綿毛?」とその綿毛と
いうものがわからない、思い出せないような遠い目をしたので、「俳句の季語の本に
載ってない?」と尋ねたら「俳句の本で探すけどわからんのや」とえらく寂しそうに
答えます。「あとで調べてみるわ」と返事をしたけど、俳句を作るおじいちゃんが
綿毛も思いだせないようになったなら、これはもういよいよマークしておかないと危な
いかもしれません。昔のことはしっかり、良く判ってるけど・・という状態からまた
一歩前進したのか、言葉の意味の理解にすごく時間がかかるようになった・・と、
相方を勤めるおばあちゃんもよく言っています。私も「あれはススキの綿毛といわず
枯れ尾花の尾花やったはず」と歳時記をめくって確認したら、やはり尾花だった。
そのあと、「あれは尾花、ススキの尾花じゃない?」と言いにいくと「あ~、あ、尾花
尾花か・・」と返事はするけど、本人は「いやもっと別の言い方したはず」みたいな
目をしていたので、私の答えは答えになっていなかったのか・・・と頭を抱えたのでし
た。一気に空気がかわると、生きているものも哀愁を覚えるきょうこの頃だなぁ~