連休初め、姫の別邸にやってきたぼんくらさんに『暖地桜桃』という名のサクランボの苗
木を頂きました。その日は雨で買い物から戻ってパソコンを見たらブログにコメントが
あり、あれこれ準備をして待ち合わせ場所のコメリの駐車場におとうさんと出かけた。
ぼんくらさんに会うのは二回目なんだけど、まえも雨模様の寒い日だったな・・・
頂いてばかりで申しわけ無いので地元のものを・・と思案しまくり、『いかまつり』と
いう味せんべいとうつぼの『小明石煮』、それと『かげろう』。地元のもの、と言いなが
ら実は細かい条件を私が勝手につけたので、串本のものというものにはなりませんでした
『いかまつり』は串本で売られてるけど生産者は勝浦か太地だったし、『かげろう』も
白浜町のものだ。『小明石煮』は昔串本で作られていたのではないかと記憶しているんだ
けど、袋にも「紀州串本 伊平次屋」と書かれている、でも製造者は田辺市の「マルサ」
という会社になっている。よくよく袋の裏をみたら
名称 珍味
商品名 うつぼ小明石煮 とあり、デザイナー前田芳春作(だれ?)の
南紀自慢の 小明石煮 串本節聞けや 思ひ出す
本邦唯一の みやげもの 珍味の中の 珍味とて
味通仲間に 名がひびく うまさの上に 精力が
ついて若さが 維持出来る ぼう却出来ぬ 味の芸術
という 小唄のような文句が書かれていて、そのあとに「珍味 うつぼ」とはどういう
ものかと説明も書かれている。ようは海のギャングといわれる うつぼを佃煮風に加工し
てるもので。冬にうつぼを獲って開いた皮を寒風にさらして乾かし、それを細かく裁断、
油で揚げてタレにからめ佃煮風に仕上げる・・・んだと思う。思うというのは一般家庭で
はたぶんこのようにして自家製うつぼを作っているからだ。一度干したうつぼをもらい
おじいちゃんとおばあちゃんが四苦八苦、まさに四苦八苦で細かく切ろうとしたけど
切れないのだ。指先にタコができたように言っていた。普通のハサミや刃物では太刀打ち
できない。おもに漁師さんが作っているので、どうやら藁切りのような押しきりで切るみ
たいなことを聞いたことがある。これはビールとかお酒のあてにあい、またおやつに
ポリポリと食べるのが、地元の食べ方だと思っている。ぼんくらさんはお酒を飲むので
『いかまつり』も姫にいる間につまむのにいいかな、と思い、『かげろう』はまぁ甘いも
のも小腹がすいたときにでも。・・・これが私がつけた条件だ。
コメリで待ってくれていたぼんくらさんは傘もささずに車から出てきてくれたので、
傘をさしかけるにもなんかこちら二人でさしかけるので、傘の端がちょうどぼんくらさん
の頭になり、ひとつも傘をさしかけた状況にならなかったことを今も悔やみます。
私達夫婦はとても人見知りするので、なかなかうまく会話もならなかったのですが
ぼんくらさんがこの間聞きたいと言っていた(私は聞かないでと言ったISDNのこと)
ことを聞きだしたのは、やはりNTTの社員としての職業病?夫婦で説明を受けても
わかったようなわからんような・・・。サクランボ苗木を頂いたお礼にとさきの串本の
お土産品を渡したところ、ぼんくらさんがまたもやいっぱいのものを車から出してきた
ので、「あちゃ~、これは困った」と思ったのだ。もう、串本にはネタがないのに。
別邸には息子さんたちも来られていてそのために買ってきた大阪の美味しい食パンを
下さった。ほかにも納豆を海苔で巻いたお菓子や、丹波黒豆の甘納豆みたいなのや、
チョコレートも下さった。ぼんくらさんのおやつなんでは?とも思ったけど、くださる
ものをいただいた。帰ってから気がついたけどパンはどうもチーズの香りがし、チョコ
にもなにやらマスカルポーネチーズが入った・・なんて書かれていた。じつは私はチーズ
が少々苦手で、チーズケーキや冷凍グラタンにかかったものはなんとかセーフだけど、
チーズの塊や香りが鼻につくものはNGなのだ。それをぼんくらさんは知らないので
仕方なかったんだけど、次の日私が「小倉あんナン」の記事を書いたので「甘いものが
好きなら、納豆やチーズは苦手だったのでは?」とコメントが来た。正直にダメなんだ
けど、おとうさんがチーズ大好き、納豆も食べるので担当はそちらにしたと答えた。
受けとる時にもしや、顔に出たのかもしれへんなぁ・・・。食パンは冷凍保存した。
表に呼吸チョコとあるので、意味がよくわからないんだけど裏に「作りたての風味が
息づいている呼吸チョコ」とありました。「アーモンドのカリッとした歯ごたえとマスカ
ルポーネチーズが織りなす至高のハーモニー。他では味わえない自信の一品です。」って
書いてるよ・・・と帰りの車中で「アーモンド好きでチーズも入ってるしよかったね」と
おとうさんにいったんだけど、昨晩おとうさんが一個食べて「なんじゃ~、これはうまい
騙されたとおもて食べてみ」としつこく勧める。その間に二つ目、三つめと取り出し食べ
てる「チーズが中からトロ~っと出たりとか?」「チーズ入ってないで」「でも袋に書い
てる」疑いながら口に入れたらアーモンドの周りに珈琲の粉末が鼻腔をくすぐり、うそ?
と思えるくらい美味しい。私はチョコは基本的に噛まないで溶けてくのを楽しむ派で
なぜかおとうさんと次男君は頬張ると同時に、ボリボリガリガリ噛み砕くので「なんで
噛む!チョコは溶けていく過程を楽しむものだ」と論争になるのだが。まぶした珈琲パウ
ダーが無くなり、アーモンドだけになり恐る恐る噛んでみたら なにも出てこなかった。
原材料にはチーズパウダーとあるけど、それ以上にココアパウダーやココアバターが多く
含まれているので、私も気がつかずに食べることができたんだと思う。「こりゃいっぺん
に食べたら無くなるから、ちょびちょび食べよ」ともう一個欲しいと言う前におとうさん
に片づけられてしまった。きっと高いチョコレートだな・・・。ありがとうございます
ぼんくらさんは「『かげろう』は子供たちに持たせました。残りは初めて見るものです」
とコメントにありましたが、お口の肥えたぼんくらさんに 満足いただけるとはあまり
自信ないです。