次回義肢装具、交付申請用の事前相談に、新しいパーツを試し履きした。
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「試し履きしたパーツ」
①オットボック
膝継手 3R85
「試着結果①」
①膝継手3R85について
単軸の油圧制御、イールディング機構により、常時膝の曲げ伸ばしに抵抗を発生させる。膝がガクンと折れるのを防ぎ、安全性を高められるのではないかと、判定に立ち会ってくださる義肢装具士さんより、勧めていただいた。
試した結果、空圧多軸の3R106に対して、膝下の曲げた際の長さが少しだけ長くなるため、地面に足を擦りやすいことが判った。
イールディング機構を解除するには、歩行時に脚が体より後ろの位置で、つま先に体重がかかる状態になる必要があり、意識しすぎると体全体を沈み込ませて歩くような意識になりやすく。結果、イールディングが解除された瞬間には、つま先が体全体として、上からの力で押し付けられている状態となる。
その状態から、足を前に蹴り出す意識でふると、当然地面を擦りながら前に出すことになり、歩きづらい。(地面の凹凸に脚が取られるリスクが増す)
それを解消するためには、蹴り出す代わりに、後ろ側にある脚から力を抜き、浮かせることで、地面から離した上で、蹴り出す必要があり、コンマ数秒の間、前側の足に体重を預ける必要があるし、その状態から片足を降り出すのは不安定な中で難しいのではないかと感じた。かなりの勢いよく歩いているときであれば、可能かもしれないが、半日では習得ができなかった。
また、イールディング機構を解除しないであるく場合には、後ろ側の脚の力をふっと抜くと、曲がっている脚が反動で伸びるため、抜いた時につま先が上がり、地面に擦らずに前に脚が降り出される事になるようである。
その場合にも、前側の足に体重を預けることにはなるが、足を振り出すまでのことはしなくてよいため、半日で動作を習得できた。ただし、長年空圧多軸膝継手を使用している娘にとっては、前側の膝が完全伸展していることが判りにくいこともあり、体重をかけた瞬間に膝折れしてしまう恐怖が一度発生してしまうと、歩行時に腰がひけてしまう。
結果
・他軸に比べ、足が地面に擦ってしまう。
・脚が地面にするのを解消するために、前側の足に身体全体の荷重が掛かる一歩ごとの時間が、数コンマ秒単位で増加したことにより、歩行の不安定さが増した感覚となり、疲れてしまう状況になった。
それらを見て合わせたデメリットが、階段を降りる際に足への衝撃が和らぐという唯一感じられたメリットを上回ることになり、使用を諦めた。
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