なんか、いいね。
書籍紹介「京大おどろきのウイルス学者の講義」
宮沢孝幸緒、PHP
家族ぐるみでお世話になっている友人が勧めていたので、読んでみた。
いやいや。わかりやすい。
獣医の方がウイルス全般について解説し、新型コロナウイルスについても、クリアカットに説明している。
これは、読んだ方がいい。
いろんな理解が深まる。
なんというか、
ウイルス学的には新型コロナウイルスが既知すぎるくらい既知。
というのには、笑うしかない。
専門家がここまで言い切る情報を、なぜテレビなんかのニュースは流さないのか、疑問すぎる。
なんか、国が設立している対策委員会の人選とか、的外れだったりするんだろうかと、これを読むと思う。大事なことを全然伝えていないから。
長期的にみたワクチン接種のリスクが未知であること。
それは、今時点ではどうしようもなさそうだ。
リスクがない事象など、世の中にはあり得ないのだから、ある程度は許容するしかないのかな。
一般のウイルス性風邪への悪影響なんかが、少ない確率ではあるがあり得ると言うことが、わかっただけでも良しとしよう。
今、読むべき本と感じました。
勧めてくれたまっこさんに敬意を表します。
ありがとう😊
以下、一部抜粋(一部要約)
SARS-Cov-2 についつの記述の抜粋
2019年に発症した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の、原因的なウイルス名は、SARS-Cov-2 です、
コロナウイルスと呼ばれているのは、ウイルスの周囲が王冠のような形をしているからです。
コロナウイルスは王冠状に突起が出ており、スパイスタンパク質と呼ばれています。この部分が細胞の受容体とくっついて細胞に感染するんです。
スパイスタンパク質は脂質二重膜のエンベロープに刺さっています。エンベロープを持っているウイルスはエンペローブウイルスと呼ばれます。
エンベロープは脂質ですから、エタノールなどの有機溶媒に弱い性質を持っています。
つまり、新型コロナウイルスにはエタノール消毒が効きます。100%のエタノールより70%のエタノール消毒が有効です。
ちなみに、紫外線はコロナウイルスに効くかと言う質問を受けることがありますが、紫外線をあてるとウイルスの核酸(DNAまたは RNA)が傷つくので、効果があります。
コロナウイルスは全くマイナーではなく、とてもメジャーなウイルスなんです。特に獣医の世界では、コロナウイルスは常に関わらざるを得ない一般的なウイルスです。
コロナウイルスの中には、宿主の動物に病気を起こすコロナウイルスと、病気を起こさないコロナウイルスがあります。研究されているのは、病気を起こすコロナウイルスだけで、病気を起こさないコロナウイルスはほとんど研究されていません。つまり未知のコロナウイルスもたくさんあると言うことです。
国際ウイルス分類委員会のデータベース上には少なくとも46種類のコロナウイルスが登録されています。
動物のコロナウイルスがヒトに感染するようになったことは過去に7回あり、今回は8回目です。
滅多にない特別なことが起こったのではなく、これまで何度も見られた現象に新しいものが一つ加わったということです。
ウイルス学を専門としない学者の中には、「未知のウイルス」と言っている人もいますが、ウイルス学的に言えば、既知のウイルスです。既知すぎるくらい既知です。
コロナウイルスは鎌倉時代あたりにうまれたとされており、その時代からわれわれは「ウィズコロナ」をしてきました。
コロナウイルスの変異のスピードは決して早くありません。RNAウイルスの中では、これなウイルスは変異のスピードが遅いウイルスです。
まとめると、
今回の、SARS-Cov-2 (新型コロナウイルス)についてまとめてみると、
①コウモリ由来
②SARSコロナウイルスと近縁
③ウイルス学的に十分既知のウイルスと言える。
これからは新しい生活様式などと言われていますが、SARS-Cov-2の誕生によって、人類がこれまでとは全く違った新しい生活様式を強いられるわけではありません。
人類はずっと、「ウィズコロナ」をやってきました。13世紀にコロナウイルスNL63が誕生してから、800年間も「ウィズコロナ」が続いているのかもしれません。仮にSARS-Cov-2 がこの世から消え去ったとしても、「ゼロコロナ」にはなりません。これまでずっとやってきた「ウィズコロナ」をつづけついくだけです。
これが妻。