少し前に四肢形成不全外来の話を書いたが、今回はその役割について
まずもって、細分化された専門外来ならではの、相談しやすさや安心感がある。また、そうして同じ症例を一箇所で診ることにより、経験が蓄積されて早く医療従事者がスキルアップできる。それがさらにフィードバックされていく。
四肢形成不全には、先天性例が多い。
義足にしてもしなくても、そうした例は一生、加齢や体型の変化による患部の変化に向き合わなければいけない。
地元の病院にかかりつけ医を持つのは大切。でも、長いスパンで診ていくのに、こうした専門外来の力は大切だと今は思う。
かかりつけ医も歳を出る。
そして、その医師が退職したり転院したりすると、そのあとに得意分野の違う医師が来ることは、当たり前にある。
そうなってはじめて、患者は思い知る。
こうした専門外来の必要性を。
私の上の娘はもう17歳。
2歳前からかれこれ、もうすぐ16年。
日本に名だたる大先生にお世話になってきて、未だご高齢にも関わらず健在な方が多くて助けられているが。やはり流石に年齢にも限界はあるわけで。
上の娘が今の私の歳になった際、その方々はいない前提で、何かの時には頼れる外来に、調子がいい時の記録を残しておいて。
不調になった時に、何が変化しているのかを判断するための指標にした方が良いのではないか?
最近、すごくその思いが強くなった。
ただ。
専門外来の中には、予約するためにハードルが高い外来もたくさん。
一年診察が空くごとに初診料、紹介状がなければ選定療養費。そもそも、そうした受診を想定していない場合もあるだろう。
でもね。
患者側からすると、3年に一度、5年に一度でも良いから、経過観察をするべきかなと思うのさ。
例えば、頚椎の手術とかすると、その後何十年にわたり、一年ごとに経過を見たりするわけなんだけれども。
それと同じだと思うんだよね。
だからして。
専門外来の役割に、「成長や加齢、環境変化に伴う変化に対応するための経過観察」というのも、あって然るべきかなと。
そんなことを思ったわけで。
どなたか、偉い人が読んでくださっていたら、参考にして頂けたら嬉しいなと。
そう思うわけです。