二輪車を持っています。この二輪車の良さは、重いものを乗せたときに、一輪車ですと、よろけてしまうのが、二輪車ですと、よろけないことです。欠点は一輪よけいなだけ、少し地面からの抵抗が多くなります。つまり動かすのにやや力がよけい要ることです。もう一つは地面がデコボコしているときには、やたら荷物が左右に揺らされます。
二輪車の、もう一つの良さは、沢山運べることです。荷台は自分で作ったのですが、大きさはかなり自由に作れます。よろけないことに加えて、物により違いますが、一輪車の3倍~5倍くらいは運べます。よけいな話になりますが、もっと運びたいときには、リアカーを使います。
この二輪車は長年使っていますが、一つ不満がありました。それは、取っ手が短いことです。短いと手がすっぽ抜けるし、リアカーのように後ろにして引く場合にかかとがぶつかります。ぶつかると、格別な痛さを感じます。
それで、その取っ手を長くしようと長く思っていました。さて、どのようにしたらよいか。一つにはパイプを溶接して長くする。溶接は機械を自分で買うか、学校の機械科に持っていってやってもらう。しかし、運ぶのが面倒。次に考えたのが、取っての上にパイプを重ねて2段にして、なにかでがっちりかしめる。これも大変だし大げさになる。おまけにゆるむ可能性もあります。あとは、パイプに円い木の棒を差し込み半分は出した状態にしておき、継ぎ足すパイプに出た部分を差し込む。しかし、これはすぐにすっぽ抜けてしまうでしょう。この案はボツ。
ホームセンターに行ったときに、何度か合うようなパイプがないか見ていました。何かの代用でも良いわけです。あることはありましたが、いざ買おうという気持ちになると、さてそれをどう繋ぐかで、また迷い迷いがでます。
それで、今回は何かそのへんのガラクタの中に合うようなものがないか探してみました。そしたらあったのです! それは古い肉厚の水道パイプでした。これを取っ手のパイプに差し込んだら、何とあまり隙間が出来ずに差し込めたではありませんか。
それで、もう一方には差し込む必要はないのですが、一応は差し込んでみようとしましたが、差し込めないのです。「なんだこりゃ」と思ってよく見ると、何か衝撃でも受けたのか、パイプの口径がゆがんでいました。これがヒントになりました。
「そうだ。すっぽ抜けなくするには、口径をゆがめれば良いのだ。」 それで、さっそく約40cmくらいに切断して、差し込むパイプを2本作りました。次にゆがんだ口径のパイプをリーマでほんの少し広げ、あとは金槌でガンガンたたいて差し込みました。抜こうとしましたが、何か道具がないと抜けません。
その次は、もう一方を金槌でたたいてゆがめました。これもやっと叩き込むというくらいにきつい状態にして差し込みました。どちらも、人力ではいくら引っ張っても抜けません。これでしばらくは大丈夫でしょう。
水道管は古いタイプで、たぶん13mmだと思いますが、それが捨てずにあったのです。何でもとっておくのは大切ですね。あとは角を円く削り、残っていたスプレー塗料で塗って完成です。うまく行ったので気分爽快です。
水道管を切断 そして取っ手のパイプに差し込む
取っ手が長くなりました 塗料を塗って完成
この荷台はパレットのサイズ