野分去り

2018年10月01日 | Weblog


昨夜は台風が通過したのですが、雨はもとより大変風が吹きました。が、睡魔が勝ったようで大して風の音も気にもせず、ひと晩ぐっすりと眠ってしまいました。

  

被害はこんなところです。ケイトウが物置の入り口と舗装の間に根を張ってずいぶん育っていたのですが、風をまともに受けて芯が折れてしまいました。

根元の所の茎は5cmくらいに太くなっていましたよ。剪定ばさみでは切りにくいので、ノコギリで切りました。

  

こういうのは、もう頭でっかちですから、転がされるのは当たり前です。植えてあるのは、コニファーというのでしょうね。ヒノキの一種かと思います。

これは、今までも風のあるときにはよくひっくり返されていますね。

近くの鎮守の杜では、ヒノキの一種のサワラという大きな木が倒されていました。芯のあたりは色が茶色くなっていて弱っていたようです。

  

それはそれとして。いやその台風が通過したあとの今日は暑いことあついこと。風はそよ風よりやや強いくらいのが吹いているのですが、ぜんぜん涼しくありません。

こう言う日は疲れますね。気温は35℃近くまで上がったようです。夏と同じですね。

  

    芭蕉野分(のわき)して 盥(たらい)に雨を 聞く夜かな     芭蕉

野分というのは、台風のことだそうです。我が家にも芭蕉(バナナ)の木が植えてありますし、たらいもありますが、台風が来ていると言うのに、そういうゆとりはありませんでしたね。

それよりも、ビニールハウスが壊されるとまずいので、閉めにいきました。脇に芭蕉があるのですが、句のことすら思いださなかったです。だめですね~。

  

それよりも、今年の夏はハクビシンに巨峰というブドウを全部食べられてしまい、自分たちは食べることがほとんどできませんでした。

が、その閉める作業中に、たぶんずっと遅れて実がなり今ごろになって稔ったのでしょうね。二房くらいあったので取ってきて食べました。ハクビシンも、それには気づかなかったようです。ブドウも偉いですね。 うまく時期をずらして実を生らせたということですね~。

しっかり熟していて、美味しかったです。めずらしく、今ごろ味わうことができました。本来なら今ごろ巨峰が食べられるなんてことは全くないですけどね。
  

  
   オンブバッタ

嵐が去った後、何ごとも無かったように生き物は元気です。赤トンボもどこで嵐を避けたのか、元気に飛び回っていました。カワイイものです。

自然の中の生き物は強いなと思いました。もっとも、弱かったら絶滅してしまうでしょうけど。

  


    廃 句
  
      鈍漢が   野分の夜も 熟睡し       
      風さわぐ  夜も平気で 高いびき
      忘れずに ハウスだけは 閉めに行き
      野分去り  いやそのあとの 暑いこと
      これがまあ 夏の終わりの もがきかな

           鈍感と書くべきですが、あえて「男」と言う意味の漢にしました