歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

そうじゃないでしょう!「鬼怒川温泉」

2007年06月13日 | 旅の話し
昨日の続きです。

夕食までの時間、温泉街を歩き回ることにしました。ホテルを出て通りを渡って直ぐ、角の居酒屋の脇に、この「リヤカー」が置いてありました。

「何だ。あれか」と、直ぐに気が付きました。つい最近、NHKの夕方の番組で「このリヤカー」を見たのです。

リヤカーを引っぱり、東京まで「鬼怒川温泉の宣伝」と、自身の「歌の宣伝」をして歩いた、「地元の演歌歌手」の話しです。

番組の中では「歌」のシーンは、ほんの「チョット」だけでした。「歌」は「絶対」に「ヒット」するような「しろもの」ではありませんでした。

出発の「セレモニー」には、旅館の女将、観光協会の人、町の観光課の人、沢山の人に励まされ、送り出されていました。

それで、「歌手の人」なのですが、これが「チョット」「その筋系」の「匂い」を漂わす、「危ない」感じのする「おじさん」でした。

この「リヤカー」と「おじさん」を見て、「鬼怒川温泉」に「行きたい」と「思った」人は、相当に「変わった人」だと思いました。

現在の「鬼怒川温泉」は、「こんな方」にも、「宣伝」を託さざるを得ないほど、「状況」は「深刻」なようです。

鬼怒川の行く末を案じつつ駅前に向かいました。

「鬼怒川温泉駅」を「見る」のは始めてです。駅前の広場は「かなり」奇麗に整備されていました。未だ新しいようです。


ありました。流行の「足湯」です。駅前広場は人影がないのですが、ここだけは「何故か?」賑わっているのです。

施設の説明を見たら、「足湯」と「腕湯」とあり、中心部の一段高い「六角形」の部分が「腕湯」の「浴槽」ようです。


足湯と腕湯の「同時体験」は姿勢的にも無理がありそうです、不可能ではないと思いますが、かなり「間抜け」な「姿勢」になりそうです。

勿論、私は見学だけに止めました。


駅の改札を出ると、直ぐに眼に付く「鬼」の像です。「鬼怒川」はとは、「鬼」の「怒」る「川」何ですね。改めて「文字」を「読む」と「変な」地名です。

鬼の像の台座には「鬼怒太」とあります。「オニのキヌタ君」のようです。


構内の「電光板」の上に書かれた「北千住・浅草・JR新宿」の文字、ここで見ると何故か妙な感じがします。

東京を歩いて、帰りに「浅草」から「北千住」まで乗る事があります、その時『このまま乗っていると「鬼怒川温泉」に行けるのか・・・・・・』何て、ボンヤリと思った事がありました。

あの時「あのまま」乗っていたら「この駅」に着くのかと、思ったりして「辺り」を眺めてしまいました。

鬼怒川駅は「旅情」漂う、「鄙びた」温泉駅ではありませんでした。新しくて「ピカピカ」の「近代的」な駅です。やっぱり「温泉」は「鄙びた」方が情緒があり、癒されます。

鬼怒川は「鄙びた」と云うよりも、「寂れた」温泉町の様相が漂い始めています。

こういう「おみやげ屋」は、「もうねぇ~」と思うのです。


温泉と云えば、「温泉饅頭」と云う、「安易」な発想では「もうねぇ~」です。


このお店「自家製」の「餡」を「売り」にしているようです。しかし、「餡の自家製」ぐらいでは、これからは「もうねぇ~」でしょう。


この店などは、「温泉饅頭」、「川魚料理」、「日本蕎麦」、「喫茶・甘味処」、「おみやげ」、「焼き鳥」、「鮎塩焼き」の何でもありです。

よくぞ「これまで」「生き残った」と思うのであります。この手の「店」は、ホントにホントに、「もうねぇ~」より「もうダメねぇ~」です。ホントに「ご苦労さま」でした。

この先、ホテル街を歩こうと思っていたのですが、風が強くなり、空には黒い雨雲が流れ、「これは」と思い、ホテルに引き返す事にしました。

竜王峡に行く時に見かけた、「朽ち果てた」ホテルの撮影は、残念ながら諦めました。

それにしても「趣」とか、「風情」とか、「旅情」とか、まったく感じさせない、不思議な温泉町です。


それでは、また明日です。 


コメント
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