歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

日暮里「舎人ライナー」と「道潅の酒」

2007年06月30日 | 東京の風景
昨日の続きです。

立石の「ちゃんこ七ツ海」は、赤羽から京浜東北線で日暮里駅まで行き、京成本線に乗り変え、青砥駅で京成押上線に乗り変え、押上方向に一駅引き返した京成立石駅にあります。所要時間は約30分。

予定より1時間ほど早く赤羽を出てので、その分、日暮里と青砥で時間を潰す事を考えていました。

日暮里駅に到着、赤羽よりの北口の改札から外に出ました。右手方向には高層ビルが建築中です。


ビルの足元、「日暮里・舎人ライナー」の「駅舎」は、完成間近なようです。開業は来年の3月だそうです。



JR日暮里駅も、京成日暮里駅も、ホームの改修、連絡通路の建設で、臨時の仮設階段、仮設通路やらでゴチャゴチャでした。



ここから入り、狭い仮設階段を昇るのですが、右に左に曲がりくねり、まさしく迷路でした。

この日は気温が高かったので、仮設階段に敷かれたゴムシートの匂いが鼻を刺激しました。

新しい路線ができて、駅舎も新しく綺麗になり、駅前には高層ビルが建ち並び、日暮里駅周辺も新しい街になりそうです。

新しくて、明るくて、スッキリして。すべてが、そんな方向に、変化するのでしょうか。

私は、古くて、薄暗くて、雑然とした方が、人の温もり、人の匂いを感じて落ち着くのです。あたらしく、あかるく、スッキリは、こころが堅くなりそうです。

それで何ですが、今、高層ビルが建設中のその場所は、以前、こころが柔らかくなる場所だったのです。

そうです。知る人ぞ知る「駄菓子」の問屋街があったのです。


低い軒に、色褪せひび割れたモルタルの壁。


色鮮やかな「駄菓子」のパッケージ。


私の年代にとっては「懐かしい」と思える駄菓子はあまり有りませんでしたが、店の建物、路地の佇まい、商品の並べ方、彩り等々、それらが混ざりあい、懐かしさを演出していました。

写真は3年前に撮ったものですが、ホントにその後直ぐに、この風景は消えてしまいました。

この問屋街なんですが、何軒かは別の場所で営業しているそうです。移転先には以前ほど客が来ないそうです。

業者以外は、「駄菓子だけ」に懐かしさを感じた訳ではなかったのです。もう、あの風景は戻って来ません。「世界遺産」に登録しておけばよかった??

そんな事など思いつつ、辺りを歩いて来ました。こんなポスターを見つけました。

『大田道潅「ゆかり」の酒 日暮里(ひぐれのさと)』


「大田道潅」と「純米酒 ひぐれのさと」とは、どの様な「縁」があるのでしょうか?

太田道潅と日暮里の地は「縁」があり、駅前には「馬に跨り狩をする像」があります。


太田道潅と「この酒」の縁を調べてみたら、判りました!

地元の酒屋さんのグループが、舎人ライナーの開業に合わせ、街の活性化の為に考えた「お酒」だったのです。

製造を「依頼」しているのが、滋賀県の酒造メーカーで、「大田道潅」から数えて、19代目の太田精一郎さん経営の「太田酒造」と云う会社なのです。

「道潅」に「ゆかり」があると云えば・・・・・・、ないとは云えない、そんなお酒のようです。あの「武将」の子孫が酒造りをしていたとは知りませんでした。

さて、30分ほど時間を潰すことが出来ました。これから、京成電車に乗ります。

いよいよ「七ツ海」です。

それではまた明日。 


コメント
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