歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

岩淵謎の「駐車場寺」正光寺

2007年06月23日 | 東京の風景
昨日の続きです。

地下鉄「赤羽岩淵」の駅を過ぎたところで、右手、道路に面して「参道跡」らしき所に「駐車場」があり、奥には山門が見えてきました。ここは、素通りできません。

先ずは山門を撮影。この時、シャッターを切り、ファインダーから眼を離すと、あの手押し車の「お婆ちゃん」が、 立ち止まり撮し終わるまで待っていてくれたのです。

軽く会釈をすると、にっこり微笑んでくれました。可愛いお婆ちゃんです。私はお婆ちゃん子なのです。

小さい頃に紙芝居が来ると、お婆ちゃんからお小遣いを貰っていました。ある日、貰ったお小遣いを、道路脇の「ドブ」に落とし、お婆ちゃんと一緒に「ドブさらい」をした想い出があります。

それで、このお寺なのですが、山門には名前が有りませんでした。

境内に入ると、何も無い原っぱの大半は駐車場です。正面に台座に乗った「観音様」が立っていました。

傍らに、赤錆びた看板があり「正光寺 境内有料駐車場 聖域を汚すことななかれ 無断で乗り入れ駐車を禁ず 駐車の際は事前に寺務所に申し出て認可証を受け所定の場所に置くこと 天王山 正光寺」と書かれています。

この寺の名前が判りました。本堂は無く、駐車場を「経営」しているようです。現状は、「本堂」も無く、「駐車場」と云う姿をしているが、あくまでも「寺の境内」であり、「聖域」であり、「汚して」はならないのです。


でも、この広い境内に、大きな観音様だけです、どうしたのでしょうか? 天王山正光寺?


この観音様ですが、失礼ながら「愛嬌」があります。頭が大きく全体のバランスが少し「ユニーク」です。


アップで見ると、「手」と「身体」のバランスは「OK」なのですが、顔が「デカイ」です。

観音様の側には、まさしく「仏塔」が建っています。沢山の小さな「仏様」が貼り付けられた「塔」が建っているのです。この様な塔は始めて見ます。


広い境内に点在していた「仏様」を、一カ所に「集中管理」して、「駐車場」としの使い勝手を良くした? 何て勘ぐってしまいました。



しかし、ここは「聖域」です。商売優先は無い筈です。きっと「深~い」宗教的な理由があるのでしょう。



境内に居た猫ちゃんです。声を掛けたのですが「見つめる」だけで、返事はしてくれませんでした。


それで何ですが、ここまで書いて、調べててみたら、本堂は昭和53年(1978年)の火災で焼失してしまったことが判りました。

消失してから、早30年、本堂の再建は難しいようです。広い土地、そして、南北線赤羽岩淵駅まで徒歩2~3分。JR赤羽駅まで徒歩10分程度です。

この際、境内の半分にマンションを建て、それを資金にすれば、「本堂再建」どころか、境内の整備までやっても「お釣り」がくると思うのですが・・・・・・。

汚れた計算をしてしまいました。しかし、その方が・・・・・・「仏様」も喜ぶ・・・・・・気がするのです。

本山、檀家、住職の後継者問題等、いろいろと複雑な「利害」と「思惑」が絡んで解けないのかも知れません。


さぁてと。そろそろ、丸真正宗です。


それではまた明日。


コメント (2)
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