徒然日記

街の小児科医のつれづれ日記です。

館林は“ズル林”?

2014年08月14日 08時45分21秒 | 小児科診療
 夏になると最高気温日本一を争う群馬県館林市。
 近年、その測定地点に関する疑惑がネット上で密かな話題になり、「館林は“ズル林”」と囁かれるようになったそうな。
 それを扱った記事を2つ見つけました。

「40度超」表示の市の温度計、実は無届け
(読売新聞 2014年8月14日)

 酷暑で知られる群馬県館林市で、たびたび40度を超える気温を表示してきた東武線館林駅前の同市所有の温度計が、気象庁に無届けで設置されていたことがわかった。
 気象業務法の規定では、同庁以外の公的機関などが気象観測データを公表する場合、観測業務の信頼を損なうことがないよう、検定済みの機器を使用した上で、同庁に届け出ることを義務付けており、同庁は今後、同市から事情を聞き、指導に乗り出す。
 同市は熱中症への注意喚起のため、2011年度から人通りの多い駅のロータリーにデジタルで気温を表示する温度計を設置。最近は猛暑日にテレビのニュースなどで取り上げられることが増えたが、市内の別の場所に設置されている地域気象観測システム(アメダス)の観測より高い気温が表示されることもあり、市民の間で疑問の声が上がっていた。
 地方自治体などが設置する温度計は、アメダスなど気象庁の観測データを表示するだけなら問題はないが、研究・教育などの目的以外で行った気象観測の結果を公表する場合、規定に合致した観測機器を使用した上で、同庁長官に届け出る必要がある。同庁計画課情報管理室は「検定を通っていない機器のデータが出回ると、気象観測への信頼性が損なわれるため」としている。


 確かに今月の最高気温39.5℃を記録した日、このデジタル表示は40℃を越えていました。
 火のないところに煙は立たず?
 同日夕方のNHKニュースでもこの問題も取りあげ、結論として「届け出はされていないが検定済みの温度計であり、表示温度は正確で問題ありません」と説明していましたね。館林市は「近いうちに届けます。」とコメント。
 消防署で測定されている、気象庁から公表される最高気温はウソではないようです;

■ 「館林の“ズル林”疑惑は「濡れ衣」か 気象台、関係者が完全否定
(Yahooニュース:THE PAGE 2014年8月12日)
 一部を抜粋します;

 「日本一暑い街」という称号を争う群馬県館林市の観測所が、「わざと高温になるような設定になっているのでは」という疑惑が、ネット上などで数年前から話題になっている。ゆるキャラ投票をはじめ、ご当地間のまちおこし競争が激しさを増す中、やっかみからか高温都市として名をはせる館林を、“ズル林”と揶揄(やゆ)する声も上がる。疑惑は本当なのか?取材に対し、地元の気象台や関係者は「本当に暑い街ですよ」と、疑惑をあっさり否定した。

 気象庁・前橋地方気象台の担当者に、「ズルはあるのか」と尋ねたところ、苦笑交じりに「全国統一の基準でやっていて、館林だけ特別なことはありません」とあっさり否定した。
 気象庁は、温度計を設置する環境の基準を公表している。地上から1.5メートルの高さに設置すること、最寄りの建物や樹木からその高さの3倍程度の距離を置いて設置すること、人工の熱源から十分に離すこと、屋上への設置は避けることーーなどで、館林の観測所も「当然、こうした基準に沿って設置・運用されている」と、同気象台は説明する。

 今回の取材を通じて、「ズル林」という呼び名に、館林の関係者は全くと言っていいほど無反応だった。そこにも館林の暑さへの揺るぎない自信がうかがえ、ネットでの疑惑は濡れ衣である、という雰囲気を強く漂わせていた。


 館林の皆様、安心しました?
 実際に生まれも育ちも北関東の私でさえ、最高気温日本一を記録する日に館林で外出すると「この暑さ、ヤバイ」と身の危険を感じます。もう、この暑苦しい議論は結構です(苦笑)。
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