小児アレルギー科医の視線

医療・医学関連本の感想やネット情報を書き留めました(本棚2)。

東国原英夫氏、花粉症産業の裏事情を暴露

2015年04月07日 22時14分14秒 | 花粉症
 花粉を飛ばし続けるスギがなぜなくならないのか、以前から不思議に思ってきました。

■ 「花粉症は環境問題である」(2008-09-02の当ブログ)

 それに答える内容を、TVタックル(春から深夜帯?)で東国原氏が言ってくれました。
 「やっぱりそうだったのか!」と喉のつかえが取れた私。
 裏事情の一端が垣間見えた瞬間でした;

東国原英夫氏、花粉症産業の裏事情を暴露「対策しようとすると圧力がかかる」
(ライブドア・ニュース:2015年4月7日)
 2015年4月6日放送の「ビートたけしのTVタックル」(テレビ朝日系)で、元衆議院議員の東国原英夫氏が、花粉症産業の裏事情を暴露した。
 番組では、花粉症の原因である「スギ植林」を取り上げた。戦時中、資材を必要とした国は大量の木を伐採し、その結果、樹木のない丸裸の山だけが残ってしまった。そこで戦後、政府は「成長が早い」「まっすぐな材木が採れる」という理由から、スギを大量に植林し、現在も34億円もの税金を使って、毎年1500万本のスギを植えている。
 VTR後、参議院議員の山田太郎氏は「スギは植えても良いことなんてひとつもない」と主張し、スギをすべて伐採することを訴えた。すると東国原氏は「木材自給率がゼロになってしまう」と山田氏の意見にストップをかけたのだ。
 東国原氏が知事を務めていた宮崎県は、23年連続でスギ丸太の生産量が日本一。東国原氏も、知事時代に宮崎県のスギを猛アピールしていたという。
 東国原氏は、花粉症に悩んでいる国民の声を聞こうとしないと指摘されると、「改善はしていこうという努力はしてます」と弁解しながら、「言わせてもらいますけど。花粉症の産業で儲かっている人もいらっしゃいますからね」と切り出した。
 東国原氏の発言に、阿川佐和子は「花粉症になったほうが経済効果があるってことですか?」と驚きの声をあげ、スタジオもざわつき始めた。
 東国原氏は「誤解のないように言っておきますよ」と前置きしたうえで、「花粉がないように植林しましょうとか言うと、ウラで圧力がかかるんですよ」と、花粉症産業の裏事情をぶっちゃけたのだ。
 山田氏から「(圧力に)負けなきゃいいじゃん」とツッコミを受けると、東国原氏は「負けたからここにいるんですよ」と切り返して笑いを誘った。
 一方で、スギ植林肯定派である自民党参議院議員の山田俊男氏は、「いやいや、(圧力は)一切かかってない」と東国原氏の発言をキッパリと否定。「スギを植えなければ山が崩れる」「スギは日本の木造建築に適している」と主張し、議論は最後まで平行線をたどった。


 「山が崩れないために」植林するなら、広葉樹の方が適しているはず。
 ならば「なぜスギを植えるのか?」の理由は言わずもがな、ですねえ。
 ひとの弱み(花粉症という病気)につけ込むシステムが国全体に覆い被さっている、日本。
 ヤレヤレ…。
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