私もこの記事の著者と同じことを以前から感じていました。
ネット上を探しても、日本の花粉飛散情報は春しかないのです。
3月はスギがメイン、4月はヒノキがメインとはわかっていますが、その区別さえありません。
しかし実際には5〜8月のイネ科花粉(カモガヤ、オオアワガエリ)、秋の雑草花粉(ブタクサ、ヨモギ)も重要です。
そしてスギ花粉の飛散も春だけではないことがわかってきています。
何とかなりませんかねえ・・・。
■ 今年の秋の花粉症はひどすぎないか? きめ細かい花粉情報を通年で提供してほしい
(2017.11.2:家入龍太 | 建設ITジャーナリスト/株式会社イエイリ・ラボ代表取締役)
春の最盛期のような花粉症が秋にやってきた
今年の10月中旬以降から2週間以上にわたり、目のかゆみ、睡眠時の口呼吸、止まらない鼻水とくしゃみ、のどのヒューヒュー音、そして頭のかゆみなど、まるで春のように激しい花粉症の症状に見舞われている。
高校生の頃から約40年の歴史を誇る“ベテラン花粉症患者”の筆者だが、秋にこのような症状を経験したのは初めてだ。
街中でも、心なしかマスクをした人を多く見かけるような気がする。試しに、ツイッターで「花粉症」というキーワードで検索してみると、昨夜は毎分5~6件の書き込みがあった。その中には、筆者と同様に花粉症の激しさに悩んだり、驚いたりする人も多くいた。耳鼻科の駐車場がいっぱいでなかなか駐車できないというレポもあり、花粉症の症状が出ている人が多いことがうかがわれた。その一方で、自分の症状の原因が花粉症なのか、それとも風邪なのかわからないといった声も少なくなかった。
しかし、花粉の飛散情報は見当たらず
この症状はおそらく、何かの花粉が大量に飛散しているに違いないと思った筆者は、「今の日本に、どんな種類の花粉がどれだけの量、飛散しているのだろうか」をちょっと調べてみようとウェブサイトをググってみた。
ところが、春の花粉シーズンにはおなじみの「花粉ナビ」は5月19日以降、更新されていなかった。環境省花粉観測システム「はなこさん」も、6月30日を最後に店じまいしていた。
また、花粉観測機「ポールンロボ」を一般に配布してきめ細かい花粉情報を提供している「ウェザーニュース」の「花粉 Ch.」も現在は“CLOSED”と表示されている。
結局、今の日本にどんな種類の花粉がどれだけ飛んでいるのかというリアルタイムな情報はわからないままだ。
通年化する花粉症の原因をリアルタイムで知りたい
花粉のシーズンである春には多かれ少なかれ、スギやヒノキの花粉が飛び回っていることはわかるので、それなりの対策はしやすい。ところがそれ以外の季節にも、イネやブタクサなどの花粉が飛散することがあり、急に鼻の調子が悪くなったりする。もはや花粉症は春だけの問題ではなく、1年中を通じて対策が必要になっているのではないか。
こんなときに、何が原因なのかを考えたり、対策したりするうえで、今、どんな花粉が飛んでいるのかを知ることは重要な手かがりだ。花粉情報サイトも、そろそろ通年での情報提供を検討してほしいと思う。
海外では花粉の種類別に通年情報提供の例も
筆者はちょくちょく米国に出掛ける機会があるが、日本では何ともなかったのに、現地では激しい花粉症に見舞われることも少なくない。そこで役に立っているのが「The Weather Channel」というウェブサイトだ。
このサイトでは1年中、各地の花粉情報を、植物の種類(樹木、草、ブタクサの3種類)と飛散量で表示する機能をもっている。
こうした花粉情報が1年中、手軽に入手できれば春以外の季節もきめ細かく花粉対策が行えるほか、体調不良の原因が花粉なのか風邪なのかといった問題の切り分けもしやすい。
このサイトは日本の天気情報も提供しているようだが、花粉情報のコーナーは不安定だった。日本でも一つくらいのサイトは、通年でのきめ細かい花粉情報の提供を続けてほしいと願う今日この頃である。
ネット上を探しても、日本の花粉飛散情報は春しかないのです。
3月はスギがメイン、4月はヒノキがメインとはわかっていますが、その区別さえありません。
しかし実際には5〜8月のイネ科花粉(カモガヤ、オオアワガエリ)、秋の雑草花粉(ブタクサ、ヨモギ)も重要です。
そしてスギ花粉の飛散も春だけではないことがわかってきています。
何とかなりませんかねえ・・・。
■ 今年の秋の花粉症はひどすぎないか? きめ細かい花粉情報を通年で提供してほしい
(2017.11.2:家入龍太 | 建設ITジャーナリスト/株式会社イエイリ・ラボ代表取締役)
春の最盛期のような花粉症が秋にやってきた
今年の10月中旬以降から2週間以上にわたり、目のかゆみ、睡眠時の口呼吸、止まらない鼻水とくしゃみ、のどのヒューヒュー音、そして頭のかゆみなど、まるで春のように激しい花粉症の症状に見舞われている。
高校生の頃から約40年の歴史を誇る“ベテラン花粉症患者”の筆者だが、秋にこのような症状を経験したのは初めてだ。
街中でも、心なしかマスクをした人を多く見かけるような気がする。試しに、ツイッターで「花粉症」というキーワードで検索してみると、昨夜は毎分5~6件の書き込みがあった。その中には、筆者と同様に花粉症の激しさに悩んだり、驚いたりする人も多くいた。耳鼻科の駐車場がいっぱいでなかなか駐車できないというレポもあり、花粉症の症状が出ている人が多いことがうかがわれた。その一方で、自分の症状の原因が花粉症なのか、それとも風邪なのかわからないといった声も少なくなかった。
しかし、花粉の飛散情報は見当たらず
この症状はおそらく、何かの花粉が大量に飛散しているに違いないと思った筆者は、「今の日本に、どんな種類の花粉がどれだけの量、飛散しているのだろうか」をちょっと調べてみようとウェブサイトをググってみた。
ところが、春の花粉シーズンにはおなじみの「花粉ナビ」は5月19日以降、更新されていなかった。環境省花粉観測システム「はなこさん」も、6月30日を最後に店じまいしていた。
また、花粉観測機「ポールンロボ」を一般に配布してきめ細かい花粉情報を提供している「ウェザーニュース」の「花粉 Ch.」も現在は“CLOSED”と表示されている。
結局、今の日本にどんな種類の花粉がどれだけ飛んでいるのかというリアルタイムな情報はわからないままだ。
通年化する花粉症の原因をリアルタイムで知りたい
花粉のシーズンである春には多かれ少なかれ、スギやヒノキの花粉が飛び回っていることはわかるので、それなりの対策はしやすい。ところがそれ以外の季節にも、イネやブタクサなどの花粉が飛散することがあり、急に鼻の調子が悪くなったりする。もはや花粉症は春だけの問題ではなく、1年中を通じて対策が必要になっているのではないか。
こんなときに、何が原因なのかを考えたり、対策したりするうえで、今、どんな花粉が飛んでいるのかを知ることは重要な手かがりだ。花粉情報サイトも、そろそろ通年での情報提供を検討してほしいと思う。
海外では花粉の種類別に通年情報提供の例も
筆者はちょくちょく米国に出掛ける機会があるが、日本では何ともなかったのに、現地では激しい花粉症に見舞われることも少なくない。そこで役に立っているのが「The Weather Channel」というウェブサイトだ。
このサイトでは1年中、各地の花粉情報を、植物の種類(樹木、草、ブタクサの3種類)と飛散量で表示する機能をもっている。
こうした花粉情報が1年中、手軽に入手できれば春以外の季節もきめ細かく花粉対策が行えるほか、体調不良の原因が花粉なのか風邪なのかといった問題の切り分けもしやすい。
このサイトは日本の天気情報も提供しているようだが、花粉情報のコーナーは不安定だった。日本でも一つくらいのサイトは、通年でのきめ細かい花粉情報の提供を続けてほしいと願う今日この頃である。