かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

言論で勝負しなくちゃならない人たちの貧困さには寒気を覚えます。

2007-02-09 23:37:34 | Weblog
 なんだか久々の雨、という感じですが、そもそも今の季節なら雪じゃないの? と言うようなことは、もう散々言い尽くしてますので今更とやかく書くこともなく、ヒヤッとくる肌寒さに、少しばかり季節らしさを覚えた、というところでしょう。
 冷や冷やする、というと昨今大流行の感がある「揚げ足取り」のオン・パレード。それを、我が国の舵取りを任されている政治家という人たちがやっている事自体に、寒々とした冷気を覚えます。別に、発端となった厚労相の失言を弁護するつもりも無いのですが、緊迫した問題山積みな我が国のありようを前にして、ただの言葉遊びとしか言えない今時小学生でもやらないような単純口撃の数々、本当にいい加減にして欲しいと思うのです。どうして選良と言われるような人が集まっているのに、もっと格調高く理性的に堂々と論陣を張って、この国が直面している危機を抉り出し、解決のための方策を議論しようとしないのでしょうか? 本当に我が国の行く末を考えるなら、何故子供を生み育てる人が増えていかないのか、どうすれば子供達を増やし、異常な高齢化に驀進中のわが国民の世代構成を是正できるのか、真剣に議論を戦わせる良い機会ではないですか。残業のせいで子供を作る時間がなくなっている、とか、格差社会で子供が欲しくても経済的に厳しく、生めそうに無い、とか、まことしやかな話がいっぱい出ていますけど、どれか一つでもちゃんとした根拠があって語られていることがあるんでしょうか? 仕事漬けも経済的な厳しさも、かつて我が国が経験してきた事ではないですか。そのときは2人、3人当たり前に生み育ててきた日本人が、今になって同じ理由で生まなくなった、というのは、少々矛盾してるとしか私には思えないのですが、そういった議論も含めてもっと根本的な問題点を探り当てないと、我が国は今世紀中に衰退の一途を辿り、かつての栄光にしがみつくだけの三流国家に落ちぶれてしまうでしょう。我が県は、色々な指標が我が国の100分の1に相当するようなのですが、今のわが県が、年寄りばかりと借金だけが増える貧乏県であるように、我が国もまた同じような末路を辿ること想像するに難くない、と思うのです。そんな大問題を前にして、報道されるのはお気楽な揚げ足取りばかりというていたらく。国民が自らの意思で選んだ代表なのだから、国民のレベルを反映しているのだ、ともいいますが、本当に今の国民がこの程度の人達と同じレベルなのか、納豆騒動に踊らされるところを観るとそうなのかもしれないな、と思わないでもないのですが、それにしてもそろそろいい加減にしろ! と言いたい人だっていっぱいいるような気もする、というかそう信じたい、というか、とにかく猫も杓子もつまらない言葉遊びに終始するのだけはやめて欲しいと思います。

コメント
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