昨日から少し目が痒い感じがしておりましたが、今日、発表された奈良県のスギ花粉データをみて心底驚きました。以前、花粉ピークが昨年より3週間早い、と申し上げておりましたが、訂正いたします。花粉のピークは2週間のずれ、ただし、その波の大きさは昨年の最大値のざっと4倍!という大津波になっておりました。周辺の各府県は同程度~やや多目、せいぜい1.5倍にもならない程度の増加であるのに対し、我が奈良県だけが異常に突出しています。道理で目が痒くなるのも道理か、と思いましたが、果たしてこれが本当に今年最大のピークなのか、まだ判らないというのも恐ろしい限り。何らかの特殊な事情による一時的な異常値、と思いたいところですが、続報が気になるところです。明日は少し寒くなるそうですが、来週はまたうららかな春の日差しが戻ってくるみたいですので、スギ花粉もまた積極的に飛び交うことでしょう。幸い鼻のほうはどうも無いのですが、花粉症を発症していない家族達に症状が現れたりしないかと、心配の種は尽きません。
さて、四国宇和島で、病気の腎臓を移植したという一連の事件について厚生労働省が調査した結果、対象の6例全てにおいて「医学的に問題がある」との結論をまとめたそうです。また、関連する5つの学会では、病気腎移植の原則禁止を打ち出す方針とも報道されています。さて、その移植なり、医師の判断なりの是非については特に何も言うことは無いのですが、よく判らないのが、厚生労働省は調査結果に基づき、何らかの処置をとるつもりでいるのかどうか、と、学会の禁止というやつが、どれだけ意味のあることなのか、ということです。調査の結果、問題がある、とお上が判断した、ということは、たとえば該当する医師の医師免許を停止ないし剥奪したりするようなことを考えているのかどうか、とか、もっと強制力のある法的処置を取ろうというつもりでもいるのか、とか、正直厚生労働省がなにを考えているのか、今日の新聞記事ではさっぱり理解できません。調査した結果問題があった、とくれば、当然その次に来るのは、それでどうする? だと思うのですが、その点についてかけらも出てこないのです。
もう一つ、学会においては、病気腎移植の原則禁止を決めるそうですけど、そもそも学会の取り決めには法的な拘束力があるわけではないですし、せいぜい違反した学会員を除名するくらいしか強制力を発揮することは出来ないのではないかと思いますし、最初から学会員で無い医者にはそもそも関係ない話でもあります。それがどうも記事だけ読んでいると学会の取り決めはあたかも全ての医療行為に対して強制力を発揮する法律のような扱いで書いてあるように感じます。
もちろん学会の方針をとやかく言うつもりはありませんし、大多数の学会員にとっては相当強力な拘束力を発揮することにもなるのでしょう。でも、この種の問題をそんな学会員の良心だけに頼るようなカタチのままにしておいて、本当にいいんでしょうか? 明確な意思表示をしない厚生労働省に対して何故突っ込んだ質問をしたり、その点を報道しようとしないのか、学会というたかだかお医者さんの一団体を絶対権威のごとく扱うのは何故なのか。私はどうもそういう方がよほど気になります。ひょっとして私が知らないだけで、医学系の学会は世のお医者さんたちに対し強制力を発揮する絶対的な権威を確立しているのかもしれませんが。
さて、四国宇和島で、病気の腎臓を移植したという一連の事件について厚生労働省が調査した結果、対象の6例全てにおいて「医学的に問題がある」との結論をまとめたそうです。また、関連する5つの学会では、病気腎移植の原則禁止を打ち出す方針とも報道されています。さて、その移植なり、医師の判断なりの是非については特に何も言うことは無いのですが、よく判らないのが、厚生労働省は調査結果に基づき、何らかの処置をとるつもりでいるのかどうか、と、学会の禁止というやつが、どれだけ意味のあることなのか、ということです。調査の結果、問題がある、とお上が判断した、ということは、たとえば該当する医師の医師免許を停止ないし剥奪したりするようなことを考えているのかどうか、とか、もっと強制力のある法的処置を取ろうというつもりでもいるのか、とか、正直厚生労働省がなにを考えているのか、今日の新聞記事ではさっぱり理解できません。調査した結果問題があった、とくれば、当然その次に来るのは、それでどうする? だと思うのですが、その点についてかけらも出てこないのです。
もう一つ、学会においては、病気腎移植の原則禁止を決めるそうですけど、そもそも学会の取り決めには法的な拘束力があるわけではないですし、せいぜい違反した学会員を除名するくらいしか強制力を発揮することは出来ないのではないかと思いますし、最初から学会員で無い医者にはそもそも関係ない話でもあります。それがどうも記事だけ読んでいると学会の取り決めはあたかも全ての医療行為に対して強制力を発揮する法律のような扱いで書いてあるように感じます。
もちろん学会の方針をとやかく言うつもりはありませんし、大多数の学会員にとっては相当強力な拘束力を発揮することにもなるのでしょう。でも、この種の問題をそんな学会員の良心だけに頼るようなカタチのままにしておいて、本当にいいんでしょうか? 明確な意思表示をしない厚生労働省に対して何故突っ込んだ質問をしたり、その点を報道しようとしないのか、学会というたかだかお医者さんの一団体を絶対権威のごとく扱うのは何故なのか。私はどうもそういう方がよほど気になります。ひょっとして私が知らないだけで、医学系の学会は世のお医者さんたちに対し強制力を発揮する絶対的な権威を確立しているのかもしれませんが。