かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

面倒くさい仕事でも、ちゃんと働ける環境があるのは幸せなことです。

2007-02-22 22:52:26 | Weblog
 年度末というとどうしても色々とその年一年のそうまとめと申しますか、とにかくやたらと書類作りに追いまくられる一年で一番疎ましい季節です。特に年々なりたくも無いのに年を食った順から中間管理職なるしち面倒くさい役柄を演じなくてはならなくなり、そうなると作らないといけない書類もまた年毎に増えていくという悪循環をなすため、しばらくの間は本当にまともな仕事も出来かねる有様です。というか、これもまた仕事ではあるのですが、やっぱりこんなのはオレがする仕事ではない! と一言吼えてみたくなるのもいたし方ありません。
 というわけでこの間からずっとひたすら書類作りに励んでおるわけですが、今日ようやくその山を一つ越えることが出来ました。連綿と続く書類山脈の中ではひときわ高く険しい山でしたから、正直ホッとしております。とはいえ、まだまだ年度末進行は序の口、これからも大小さまざまな山や谷が締切日といういやらしい罠を張って待ち構えているわけです。まあ、努力あるのみ、愚痴こぼしながらもちゃっちゃと片付けるしかないのです。

 まあそれでもそういう仕事をこなしていられるのは、今日日の労働環境としてはやはり幸せなのかもしれません。この間の長野県にあるバス会社の事故などを見ても、随分劣悪な環境で無理を重ねている人が日本中にあまた存在するのでしょう。年功序列型賃金も官僚型組織も、硬直化した前近代的なシステムとしていまやけんもほろろな扱いを受けているようで、私なども、確かに賃金は能力主義、成果主義がよいと思うことが多いです。が、年功序列の人事体系には、じっくり人材を育て上げるという側面もあったように思います。ところが今は何かというと即戦力で、派遣社員がもてはやされ、企業が人材を手間隙かけて育成しようという気構えが無くなってしまい、いわゆる2007年問題なども、結局はそんな企業の姿勢が招いた人材不足のせいなのではないか、という気がいたします。
 後になって必要になったから、といって促成することが出来ないのが人材というもので、そのことについて日本人は先の大戦で痛いほど味わったはずなのですが、やはり忘れっぽい人種なのか、すっかりそんなことも忘れて相変わらず余裕とかゆとりも無いまま、目先の利益追求に汲々としているように思えてなりません。バブル崩壊で企業もまず生き残りに必死だった時代は仕方なかった点もあったのでしょうが、せっかく好景気といわれるようになったのですから、そろそろ即戦力という名の戦力のすりつぶしをやめ、将来を見越した長期的な安定した人材育成に力を注ぐべきではないかと思います。



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