かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

火星の地平線に感動! です。

2008-05-26 22:10:51 | Weblog
 アメリカ航空宇宙局が昨年8月に打ち上げた、火星探査機フェニックスが、今朝早く、ようやく火星に到着、着陸を敢行し、無事極地付近に降り立ったとのことです。今まで着陸というと巨大な風船を膨らませてそれをクッションにして降りるばかりでしたが、今度はパラシュートで減速してから逆噴射して時速約8キロに減速して、3本の脚を伸ばして着地したんだとか。これは、以前一度やって失敗した方法なのだそうですが、それを再度中身を吟味した上で改めて挑戦するあたり、さすがにアメリカなんだな、と特に意味もなく感心してしまいました。何でも火星の極地付近の地下には氷の形で多量の水が存在するそうで、今回の探査機は、その地面を掘削して水の存在を確認するとともに、有機物や生物の痕跡を探すのが目的と聞きます。平均気温マイナス53度、大気圧は地球の百分の一以下で95%が炭酸ガス、という環境ではありますが、地球にだって想像を絶する環境で生息する菌類がいたりしますし、どうせなら火星ででもそんな生物が見つかったりしないのか、と期待も膨らみます。
 今のところはまだ着陸して太陽電池の羽を広げたところのようですが、すでにフェニックスが撮影した写真が新聞に出ていたり、NASAのサイトにアップされていたりして、火星の荒涼とした大地をかなりの高解像度で観ることができます。私などはNASAのサイトでモノクロの地平線を見て、なんともいえない感動を覚えました。これが、隣の惑星の姿なのか、と思うと自然に胸がわくわくしてきて、知らず知らずのうちに笑みがこぼれたりいたします。恐らくそう遠くないうちに、更に美しく、迫力ある映像が届けられることでしょうが、今からそれが楽しみでなりません。火星探査は行くだけでも何かと障害の多い未知の世界ですが、今度のはミッションの最後まできっちり完全動作してくれることを願います。

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