かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

謝っただけではすまないこともあれば、謝ればすむことだってあるはずでしょう。

2008-06-27 23:41:23 | Weblog
 イタリア・フィレンツェ市の「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」に落書きした大馬鹿者が岐阜市立女子短大だけでなく、京都産業大学の学生にもいた、という話に暗澹とした思いを味わいましたが、京都産業大では、犯人の、男子学生3人を停学14日の処分に決めたという話に、少しだけ明るい日差しが見えた気がしました。まあこれだけでは生ぬるい気もしないでもないですが、犯人の学生が直接行って消去作業に参加することも検討しているという話は、実に結構なことです。過ちは過ちとして素直に反省して謝罪をし、できる限りの誠意を見せるのは良いことだと思います。是非実現していただくとともに、二度とこんな情けない話が出てきたりしないようどうしたらよいか、積極的に検討がなされて欲しいです。

 しかし、謝罪、ということでは、謝って済む問題じゃない、という話もあれば、誠意をもって謝ればそれでいいんじゃないか? と思う話もあります。私が感じたその際たるものは、あの中国産を国産と偽ったうなぎの事件です。どうも販売したスーパー等では、お客に返金をするんだそうです。レシートと引き換えのところもあればそうでないところも色々あるようですが、つらつら考えてみるに、この返金って本当に必要な措置なのでしょうか? たとえば、明らかに性能が異なっていた、毒物が混入していた、腐敗していた、とでも言うのなら、何らかの補償は必要だと思うのですが、今回のうなぎは中国お得意の羊頭狗肉ではなく、正真正銘のうなぎだったわけで、それも汚染も異常もないちゃんとした食べ物だったはずです。つまり消費者としてはそれほど大きな損害を受けてはいないはずです。値段も、あるスーパーでは3尾1000円の値段だったそうですが、うなぎがこの値段なら十分安い範疇であり、わざわざクレームをつける筋合いはないような気がします。つまり、スーパーとしては、出荷先にだまされた点を謝罪して、信用ある出荷先と取引し、商品管理に木を使うことを誓って頭を下げれば十分で、返金などというような補償はする必要はないと思うのです。むしろ、こんなこと位でいちいち補償するようなことをするから、消費者側が増長してクレーマーを生み出したりするのではないでしょうか。また、マスコミや特にワイドショーなども、何かにつけて叩けばよい、という姿勢はやめるべきです。恐らく、そんな無責任な他人批判こそが、ゲームやアニメなどよりもはるかに人心を荒廃させ、社会を不安定にしているのだ、と私は感じます。
 
コメント
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