かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

昔は未来技術と言うとまさにバラ色でしたが、今はすこしばかり世知辛く見えてしまいますね。

2010-06-11 21:36:17 | Weblog
 文部科学省科学技術政策研究所が昨日、今後30年間に実現しそうな新技術を発表しました。俗に言う未来予測というやつでしょうが、できるできないはともかくとして、この種の話にはコドモの頃から目がない私としては、夢のある話として結構楽しんで眺めてしまいます。とりあえず後30年なら、フツウに暮らしていければまだ寿命にはなっていないはずですし、名実ともに年寄りになったときにどういう世界になっているのか、想像するだにわくわくするものがあります。
 もっとも、税金が使われているためなのか、それなりに調査は本格的なもので、
分野の異なる専門家135人が12の分科会に分かれ、計832項目の技術課題を列挙、延べ2900人の有識者のアンケート回答をまとめたのが公表されたものなのだそうです。
 まず気になる宇宙旅行は、2031年に一般化。2040年にいたってようやく月基地が出来る、とのことで、コドモの時分の予測からすれば半世紀くらい遅れをとっているのではないか、と思われます。まあアポロ11号の月面着陸に沸き返っていた時でしたし、大阪万博なんかで未来がとにかく素晴らしいものにしか見えなかったのですから、それくらいの誤差は致し方ないのかもしれません。
 健康の関係では、2023年に癌の転移を抑える薬の開発、2028年感覚を備えた義手義足の開発、30年、血管内を移動できるマイクロセンサーでの治療が可能に(「ミクロの決死圏」もどき?)33年、iPS細胞で人工臓器実現、というところで、こちらはなんとか私が寿命に達するまでには相当な進歩が期待できそうです。でも、このあたりの技術が本当に使えるレベルまで進化したら、ヒトはそう簡単に死ねなくなるんじゃないでしょうか? 私自身は100年でも200年でも可能な限り長生きして未来を垣間見てみたいのですが、現実の技術は果たしてそれを実現可能レベルまで引き寄せるだけの力を持っているのかどうか、大変興味深いです。

 ところでコンピューター技術とかはどこまで進化するんでしょうか。いい加減目も疲れてきているので、とりあえずは一刻も早く眼球を使わなくても『見る』ことのできる、脳へ直接画像を送り込むようなデバイスが欲しいんですが、義手や義足に感覚を備えさせられるのなら、これもなんとかなるんじゃないでしょうか?

コメント
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