この間まで「2位ではダメか?」との発言がトレードマークになっていたミズ事業仕分け・行政刷新担当大臣閣下が、いつの間にか「一番を目指すのは当然」とあの時自分がナニを言ったのか綺麗さっぱり忘れ去ったような発言をしておられます。大臣になる、というのは、一種生まれ変わるような気持ちにでもさせられるのでしょうか。何年も立ってからなら、考えが変わった、というのも理解出来なくはないのですが、ほんの数カ月のことで、こうも手の平を返されては、こちらも相当鼻白んでしまいます。一体あのノーベル賞学者をずらりと並べて反駁した騒ぎはなんだったのか、と。まああの発言も、マスコミ的トリミングとデフォルメで味付けされたところがあろうかと思いますし、答弁した官僚側の出来もひどかったですから、「2位ではダメか?」が全てではなかろう、とは思うのですが、あのインパクトを思うと、政治家としてはまさに金看板とも言える言葉だったんじゃないかと思うのです。それをこうもあっさり覆すなんて、綸言汗の如し、という母国の格言をひょっとしてご存じないのではないか? と疑いたくもなってきます。
そりゃもちろん、科学技術開発に予算を振り分けるように政策を転換するのなら、まずは祝着と言えなくもないのですが、1年もたたないうちにコロコロ言う事ややる事が変わられては、本当にその豹変振りを信じていいのかどうか、非常な不安を覚えさせられるわけです。現に、私の知る限り、今国が行っている研究開発関係の競争型資金の予算は、基礎研究的要素が大幅に削られ、極めて分かりやすくてすぐ実用になりそうなものにだけ予算をつける形になってきています。例えばこの間結果が発表された某省のなんて、予算配分が決定したモノであっても、基礎的研究要素のある課題は軒並み削除され、予算も削られたりしていました。また、異業種との連携、なんていうのを称揚しておきながら、自分とこの管轄する産業以外のところに研究開発費が回るような物を極力削り落としているようなところが見受けられます。たとえそれが巡り巡って自分の管轄する産業へ大きな利益をもたらす可能性のあるようなネタでも、バッサリやっています。事業仕分けなどやられたときに、それほど中身が理解できてなくてもそれなりに説明できるように採択する課題を選択すると言う、ようするに官僚側が守りに入っているものと見受けられます。その元凶とも言うべきヒトが、そんな流れを理解し、それが大変な事だと認識した上で軌道修正されたのかどうか。私は全くもって疑問と不安を拭えないのです。
そりゃもちろん、科学技術開発に予算を振り分けるように政策を転換するのなら、まずは祝着と言えなくもないのですが、1年もたたないうちにコロコロ言う事ややる事が変わられては、本当にその豹変振りを信じていいのかどうか、非常な不安を覚えさせられるわけです。現に、私の知る限り、今国が行っている研究開発関係の競争型資金の予算は、基礎研究的要素が大幅に削られ、極めて分かりやすくてすぐ実用になりそうなものにだけ予算をつける形になってきています。例えばこの間結果が発表された某省のなんて、予算配分が決定したモノであっても、基礎的研究要素のある課題は軒並み削除され、予算も削られたりしていました。また、異業種との連携、なんていうのを称揚しておきながら、自分とこの管轄する産業以外のところに研究開発費が回るような物を極力削り落としているようなところが見受けられます。たとえそれが巡り巡って自分の管轄する産業へ大きな利益をもたらす可能性のあるようなネタでも、バッサリやっています。事業仕分けなどやられたときに、それほど中身が理解できてなくてもそれなりに説明できるように採択する課題を選択すると言う、ようするに官僚側が守りに入っているものと見受けられます。その元凶とも言うべきヒトが、そんな流れを理解し、それが大変な事だと認識した上で軌道修正されたのかどうか。私は全くもって疑問と不安を拭えないのです。