本当に今さら、ですが、映画「宇宙戦艦ヤマト」を観ました。この手の映画は映画館の大スクリーンと音響装置で観るのが基本だと思うのですが、当時はなにか色々とあって結局行けずじまいになり、今日はうちの古いブラウン管テレビでの鑑賞となりました。
まず最初に感想を一言述べておくとすると、消化不良、不完全燃焼、といったところでしょうか。面白くなかった、「原作レイプ」とは言いませんが、映画館でお金を出して観るのは微妙、という位の内容に感じました。
私は、TVアニメ「宇宙戦艦ヤマト」をリアルタイムで毎週楽しみに観ていた口ですので、どうしてもアニメとの比較をしてしまいがちですが、今回は既に情報として色々アニメとは違うことを見たり聞いたりしておりましたし、最初から、これはアニメとは別物、と腹をくくって観たので、その点はあまり気になりませんでした。でも、その点を差し引いても、どうも違和感を覚える所が多すぎる気が致しました。例えば、波動砲安直に使いすぎ。最初の長距離ミサイル撃墜をいきなり波動砲でやるなんてびっくりしましたが、まあ尺の関係もあるでしょうからソレはそれでよしとしました。が、冒頭でガミラスの対応力の高さを大変な脅威、と言い、沖田艦長がのっけから手の内を晒してしまったことを司令長官に詫びていたというのに、最後の最後までガミラスは波動砲の脅威に対処するのに、波動砲砲口を塞ぐという手しかやって来ませんでした。おかしいといえば、ヤマトの方も塞がれた波動砲砲口を放置したまま航海を続けていたのもまた不自然で、ラスト、自爆するために塞いだままにしとこう、という、物語の都合でやったとしか考えられない扱いなのが大変気にかかりました。あとラスト、ガミラスの自称デスラーさんがヤマトに乗り込んできて勝利宣言して出て行きましたけど、それから地球破壊ミサイルを撃つまで一体どれだけ時間をかけているのか、もうヤマト艦内での一連の人間劇が終わってようやく突っ込んでくるのをただじっと待ってあげていたとしか考えられない展開に、あくびを押さえることができませんでした。ここで色々とお話を詰め込みたい事情は分からないでも無いですが、もっとスピーディーに緊迫感を持って話を構成出来なかったのでしょうか? ここまでの展開は、やっぱり映画館で観ておけばよかった、と後悔していたのですが、 このラストで、お金を出すのは微妙だ、行かなくても良かったかも、と判断を変えました。お涙頂戴がいけないとは言いません。いわば日本映画のお家芸ですし、そんなのが織り込まれるのは観る方も計算して観ますから、今更盛り込まれたってそれで評価を下げようとは思いません。でも、話の腰を折ってダラダラやるのだけは止めて欲しいです。
戦闘シーンも、まあ予算の都合とかあったのでしょうけれど、艦隊戦はほとんど無くて全体にちまちましてましたし、陸戦でも、今から200年後の世界なのに武器は現代兵器とほとんど変わんなかったりしているのも興ざめですし、実写ならではの迫力が今ひとつ欠けていて、よほどアニメのほうが描写は優れていたように思います。あ、結局アニメと比べてしまいましたね。
結論として、アニメとの比較を避けたとしても今ひとつな出来。これが、日本映画の限界なんでしょうか? 演出、構成など、アニメでできることがどうして実写ではできないんでしょうね? 不思議でしょうが無いことを再確認した映画でした。
まず最初に感想を一言述べておくとすると、消化不良、不完全燃焼、といったところでしょうか。面白くなかった、「原作レイプ」とは言いませんが、映画館でお金を出して観るのは微妙、という位の内容に感じました。
私は、TVアニメ「宇宙戦艦ヤマト」をリアルタイムで毎週楽しみに観ていた口ですので、どうしてもアニメとの比較をしてしまいがちですが、今回は既に情報として色々アニメとは違うことを見たり聞いたりしておりましたし、最初から、これはアニメとは別物、と腹をくくって観たので、その点はあまり気になりませんでした。でも、その点を差し引いても、どうも違和感を覚える所が多すぎる気が致しました。例えば、波動砲安直に使いすぎ。最初の長距離ミサイル撃墜をいきなり波動砲でやるなんてびっくりしましたが、まあ尺の関係もあるでしょうからソレはそれでよしとしました。が、冒頭でガミラスの対応力の高さを大変な脅威、と言い、沖田艦長がのっけから手の内を晒してしまったことを司令長官に詫びていたというのに、最後の最後までガミラスは波動砲の脅威に対処するのに、波動砲砲口を塞ぐという手しかやって来ませんでした。おかしいといえば、ヤマトの方も塞がれた波動砲砲口を放置したまま航海を続けていたのもまた不自然で、ラスト、自爆するために塞いだままにしとこう、という、物語の都合でやったとしか考えられない扱いなのが大変気にかかりました。あとラスト、ガミラスの自称デスラーさんがヤマトに乗り込んできて勝利宣言して出て行きましたけど、それから地球破壊ミサイルを撃つまで一体どれだけ時間をかけているのか、もうヤマト艦内での一連の人間劇が終わってようやく突っ込んでくるのをただじっと待ってあげていたとしか考えられない展開に、あくびを押さえることができませんでした。ここで色々とお話を詰め込みたい事情は分からないでも無いですが、もっとスピーディーに緊迫感を持って話を構成出来なかったのでしょうか? ここまでの展開は、やっぱり映画館で観ておけばよかった、と後悔していたのですが、 このラストで、お金を出すのは微妙だ、行かなくても良かったかも、と判断を変えました。お涙頂戴がいけないとは言いません。いわば日本映画のお家芸ですし、そんなのが織り込まれるのは観る方も計算して観ますから、今更盛り込まれたってそれで評価を下げようとは思いません。でも、話の腰を折ってダラダラやるのだけは止めて欲しいです。
戦闘シーンも、まあ予算の都合とかあったのでしょうけれど、艦隊戦はほとんど無くて全体にちまちましてましたし、陸戦でも、今から200年後の世界なのに武器は現代兵器とほとんど変わんなかったりしているのも興ざめですし、実写ならではの迫力が今ひとつ欠けていて、よほどアニメのほうが描写は優れていたように思います。あ、結局アニメと比べてしまいましたね。
結論として、アニメとの比較を避けたとしても今ひとつな出来。これが、日本映画の限界なんでしょうか? 演出、構成など、アニメでできることがどうして実写ではできないんでしょうね? 不思議でしょうが無いことを再確認した映画でした。